20日発売の鉄道模型趣味(TMS) 3月号の"失われた情景"第21回は遠鉄奥山線です。
眠たくなるような長閑な気賀口の駅。
構内図下絵
田辺さんが撮った昭和39(1964)年の流山線風景で、この時代の沿線には春の季節感あふれる田園風景があった。改称激しい今の流鉄はこの時「流山電気鉄道」であった(1967年流山電鉄に改称)
流山の「万上みりん」輸送がトラック輸送に切替えられる直前で「万上みりん」を鉄道輸送していた時代だったようだ(万上みりん工場の引込線は1966年撤去された)。
みりん以外の貨物輸送は1976年まで続いた。
くじ場にいた井笠の9号機(ベルギーのコッケリル製Bタンク)
臼井茂信さんの「機関車の系譜図2」にこの機関車の詳細な経緯など調査報告が掲載されています。1967年にくじ場の格納庫にいた9号機は1968年には笠岡に保存され、その後転々とし現在は井原に保存されているようです。
この写真は兄が撮影したもので撮影日、場所は不明です。
井笠鉄道で1961(昭和36)年10月に廃車となり解体処分される予定が、奇跡的に助かり各地を転々と移動しながら近年では長野県の「野辺山SLランド」に引取られ静態保存されてきました。2018(平成30)年8月31日で同園が閉園となり、2019年に古河足尾歴史館にて保存されました。
(古河足尾歴史館HPより)
今や神辺線の廃線跡めぐりが盛んに開催されているようで、コンクリート高架の井原線に比べ昔の軽便神辺線の鉄道施設がいかに小さかったかで驚いているようです。もしかしたら今は軽便程度の規模で輸送力は十分かもしれません。
井笠の中で最も美しいと言われている7号機(コッペル) 。廃線後、各地を転々として足尾の安息の地にたどり着いたのが何よりです。