JR福井駅前で、えちぜん鉄道のりばとは反対側に福井鉄道福武線のりばがあり、1960年生まれの昭和の電車が今も活躍している。地方私鉄は今やどこも都落ち電車ばかりで魅力を失っているが、2008年に訪問した時はオリジナル200形201、202と元名古屋市交通局610形の高床車3編成がラッシュ時に活躍していた。
以前の福武線は派手な広告塗装をしていたようだが、お目当ての200形201はまともな塗装に戻され美しい電車になっていた。福武線では低床(路面電車)化が進められて来たが、ラッシュ時には低床車の合間に高床車200形や610形が通勤通学客を満載して併用軌道を市内中心部までやって来る光景は実に楽しいものである。
撮影 2008.10.14
急行福井駅前行き
分岐点「市役所前」に到着した電車は進行方向を転換し右に分岐して福井駅前に出る.田原町行きはそのまま直進する.初めてこの光景を見た時は、路面電車だけならどうという事もないが高床車がやって来るというのでどんな光景が見られるのか大変興奮したものである。やがてやって来た昭和の高床式電車が行き来する朝の光景は期待以上であった。
朝の市内に登場した急行田原町行き高床車200形201(昔の標準塗装) 市役所前
高床車は市役所前から田原町へ向かう. 市役所前
普通田原町行き610形(元名古屋市交通局) 市役所前