西馬音内駅にあった西馬内電車区には整備がよく行き届いた古い車両が様々いたのが驚きであった。西日を浴びた西馬音内電車区には古典車がゴロゴロし、駅にはお客を載せた古典二軸客車が発車を待っていた。あと10日もすれば幻想的な西馬音内盆踊りが始まるが、この西馬音の古典車がいる電車区と駅も幻想的な光景であった。
翌朝また電車区を訪問すると、ちょうど車両の並べ替えが始まり、電車区に居た全ての車両が一旦本線上に引き出されて、さながら古典車の展示会のようであった。
その後、庫内では古典2軸客車ハフ11とハフ13の点検が始まり、どの古典車を見てもピカピカの新車のようであった。明治生まれの古典客車は薄汚れてくたびれたようなところはなく、車体がチョコレート色に輝き、足回りもしっかりと黒光りしていた。こんな美しい古典客車が営業用に使われているのが信じられないくらいであった。
西馬音内電車区の全景 1964.08.06 クリックで拡大
電車区でこれらの車両を支えてきた人達の姿が見える.
デハ6 (元西武多摩湖線モハ104).壁が波トタン板を貼っただけの電車区の車庫.
車庫内部の壁に掲示された整備基準の規格値.
入庫した古典2軸客車ハフ11 明治41年製. その周辺には様々な小道具が.
美しく黒光りした古典客車の台車
よく手入れが行き届いた古典2軸客車ハフ11 13 14 の3両は明治村に引き取られた。1964.8.5
検査上がりでとりわけ美しかったホハフ2. 明治43年国鉄神戸工場製の元国鉄ナハフ 1964.8.6
構内入替作業中のデハ3とデハ1
元都電の車体を使った デハ5
電車のカラーリングがまだクリームと緑の塗り分け時代で、派手な朱色とクリームに
塗られたのは最新デハ7のみであった.
電車のカラーリングがまだクリームと緑の塗り分け時代で、派手な朱色とクリームに
塗られたのは最新デハ7のみであった.
元日立電鉄の電車でトレーラ化された ホハフ5 1964.8.5