案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2019年9月14日土曜日

江若鉄道 三井寺下

関西のディーゼル王国だった江若は大私鉄で、私は車両にそれほど関心はなかった。
しかし駅や沿線各所に味わい深いものがあったのは、琵琶湖畔の素晴らしい土地柄のせいなのだろう。
三井寺下の駅に着いたのはまだ日が出ていない寒い早朝だった。空が澄んでいて今日一日よい天気になりそうであった。駅で撮っているうちに日が出てきたが朝は弱い日差しで、駅には乗客の姿が全く写っていなかった。11月1日廃線の10日ほど前のこと。

撮影:1969.10.19
三井寺下の駅と周辺の民家のつくりが味わい深い。

陽が差し込んできた早朝。左手は浜大津で右手には大きな車庫があった。背後の建物がいいですね~。

浜大津からやってきた堂々とした朝の三連。

山並みを背後にして広々とした三井寺下構内。

あと10日ほどで廃線となる三井寺下駅で最後のお勤め。

静まり返った構内。


車庫にいたびわこ型気動車

2 件のコメント:

京葉帝都 さんのコメント...

かつて湖西エリアにこんなに美しい光景があったとは、感動しました。江若鉄道は、浜大津で京阪側からDCを垣間見ただけでした。曲線の線路を走る列車をカーブのあるホームから眺めていると写真を撮りたくなります。近所では小湊鉄道と上総鶴舞駅が似ています。台風15号でまだ一部が不通の小湊線、予定通りの今週末の全通を祈っています。

katsu さんのコメント...

京王帝都さん
私はなんとなく関東では筑波鉄道に似たような感じがしました。
筑波山の梺「つくば」から北方にかけては歴史的遺産が多く路線の魅力を感じたものです。
江若鉄道の沿線はスケールの大きさを感じます。

東京近郊では筑波鉄道も消え今残るのは小湊鉄道、いすみ鉄道くらいですね。
多くの人が写真を撮りに訪れているのが嬉しい限りです。