案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2022年7月23日土曜日

仙南温泉軌道の雨宮Bタンク機

昭和12(1937)年に消えた仙南温泉軌道。
写真の雨宮は昭和11(1936)年に撮影されたものです。

1970年頃に「写真集・陸蒸気30年」を出版されたのが野島富三郎さん(故人)と安達克さん。
このような昭和11(1936)年の撮影は大正8 13(1919 1924)年生まれ野島さん、そのずっと後が安達さんと思われます。野島さんの6×9判ネガ原版は現所蔵者の安達さんに引き継がれています。

臼井茂信さんの「機関車の系譜図」3によるとこの写真は雨宮製作所のグループB 6トンで仙南温泉軌道では1,2号機だったようです??  同形に有名な埼玉県営2号機があります。
仙南温泉軌道の蒸機は雨宮ボトムタンク機もいて解明はそう簡単ではないようです。

キャブが原形と違うのは角窓付のドアが装着されています。

仙南温泉軌道 雨宮製蒸機  大河原 昭和11(1936)年 所蔵:安達克氏

「写真集・陸蒸気30年」目次によると
軽便の機関車編は34頁あり、魚沼線/岩手軽便鉄道線(釜石線)/栗原軌道/仙台鉄道/仙南温泉軌道/成田鉄道八街線・ 本線/浜松鉄道/中遠鉄道/湘南軌道/草軽電鉄/九十九里軌道/沼尻軽便鉄道/頸城鉄道/井笠鉄道/坂川鉄道/尾小屋鉄道/木曽森林鉄道/藤相鉄道。

昭和11(1936)年頃の撮影が多いようで、この時代にこんなマニアックな小路線を訪問されたのが驚きです。安達さんからこの中の写真を何枚かお借りしてブログ掲載の了解を得ました。


0 件のコメント: