遠鉄奥山線のお気に入り一枚に、想いを書いてみました。
三方ヶ原台地を上る列車と里山風景.
祝田 - 谷 1964年3月
祝田 - 谷 1964年3月
軽便鉄道の築堤の下に、一軒の民家がひっそりと建っている。
庭先には洗濯物が干され、暖かい春の日差しを浴びていた。
昭和35年頃まで、このあたりはギフ蝶が生息するほどの自然豊かな里山であった。私は写真を見ながら、民家の庭に舞う蝶と、それを追いかける子どもの姿を思い描いてしまう。その後ギフ蝶は絶滅したが、昭和39年当時、浜松郊外にはまだこうした里山が残っていた。
やがて日本各地で繰り広げられたのと同様に、丘陵は削られ、広大な宅地へと姿を変えていった。失われたものの大きさを思えば、あの光景はもう二度と戻らない。
かつての日本には、手入れの行き届いた森と、豊かな自然に抱かれた暮らしがあった。
昭和30年代は、都市近郊にそんな里山がまだ息づいていた最後の時代だったのかも知れない。
4 件のコメント:
民家と共に写した一枚、素晴らしいです。
このままそっくりシーナリーのセクションとして製作したくなります。
青葉台さん
お久しぶりです。この一枚の写真は私もシーナリー セクションに作りたい、全く同感です。日本のある時代の情景を模型で再現できれば素晴らしいですね。
ところで、青葉台さんのブログ凄いですね。蒸機の時代だけでなく現在に至るまで撮り続けていたとは知りませんでした。私が撮ったのは1960年代だけで、その後はあの時代のようには撮っていません。
私のブログは最近途絶え気味で、これは撮影に行かなくなったからです。
各地で撮り鉄の行動が問題になり、撮影規制も広がったいるのでいや気がさしています。
昔、撮影に訪れれば歓迎されたことが懐かしいです。
いまだに青葉台のハンドルネームですが、軽井沢に転居してもうすぐ2年、庭にGゲージを敷設する準備を始めていて、そのうちにブログに掲載しようかと思っています。
青葉台さん
貴ブログをリンクさせてもらいました。
私もこの猛暑で停滞ぎみです。
Gゲージの施設とは楽しみですね。
軽井沢のお宅へ是非行きたいと思っています。
知り合いで凄い16番真鍮模型のファンも軽井沢にいます。
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