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高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2024年7月6日土曜日

竜ヶ崎線の客車

竜ヶ崎線 竜ヶ崎駅で見たガソリンカー崩れの客車2両。
1962年3月には使われていたが、その1年後には使われていた様子がなかった2両。 
急速に鹿島参宮鉄道のイメージが消えゆく時代であった。

撮影:1963.8.17

キハ102とハフ15

昭和6年松井車両製 片ボギーの元ガソリンカー ハフ15



ハフ15の車内


エンジンを外されトレーラとして使われていたキハ102(日車製 茶色) 1962.3.29

1年後のキハ102は既に客車として使用されていなかった様子.

8 件のコメント:

鹿部電鉄 さんのコメント...

できることならこんな時代にワープしてキハやハフに乗ってみたいですね。「吊革につかまりましょう」なんて広告がぶら下がっているくらいだからよく揺れたンでしょう。しかも片ボギーとくれば、どんな音が車内に響いたのか想像したくなります。で、そのボギーは菱枠ではなくてエコライザー付き?興味は尽きません。さらに日車製のキハよりスマートな松井製?もう頭の中大混乱です。

katsu さんのコメント...

鹿部電鉄さん
客車としての片ボギー車は1955年頃まで走っていたようです。
私が初めて訪問した1962年は荷物車として蒸機に牽かれていました。
あのイコライザー付の台車は在り合わせの台車で、菱形台車と交換したのでしょう。
台車の写真をアップしましたが奇妙な台車ですね。

モハメイドペーパー さんのコメント...

ハフ15の車端部、ここも座席定員に算定されるのでしょうか。ボギー台車はボールドウィンタイプだけど、電車でも見たことがない形態です。ブレーキシューは片押しで右側の車軸にしか効かないように見えます。

katsu さんのコメント...

モハメイドペーパーさん
このハフ15の端部に設けられた座席が愉快ですが
私はその背面の窓にフタをしてしまった理由が知りたいです。
この台車が元電車のものであればその電車を見てみたいものです。
ハフ15は元片ボギーのガソリンカー竜ヶ崎鉄道キハニ12で
1942年に客車化されたそうです。

Cedar さんのコメント...

ハフ15の台車はスゴイですね。フレ―ムの造りから見ると、元々は気動車用の軸ばね式菱形台車をイコライザー式に改造したものではないでしょうか?地方私鉄にはたまにこういう一点ものの珍品があるんですね。
静鉄秋葉線の2軸台車改造ボギー台車に匹敵する珍品と思います。

katsu さんのコメント...

Cedarさん
なるほど菱形台車の改造という可能性もありますね。
ただ、改造とすると枕バネの部分に鋳鋼を使用していて板金で纏めていないのが不思議。
とても美しい珍品台車で元から設計した台車の可能性もあります。
見ているとほれ惚れする骨董品のようです。

鹿部電鉄 さんのコメント...

この台車見れば見るほど不思議な逸品ですね。1軸側の軸箱の形状がよく似ているのでボギーを履き替えた時に車輪(車軸)は元のまま残したのか、Cedar説の通り枠だけを改造したのか、、、。でも微妙にボルトの位置が違っているのはなんでか?謎は深まるばかり。

katsu さんのコメント...

鹿部電鉄さん
鹿部さんのコメントにあったイコライザー付き台車から、
改めてこの台車の画像を掲載してみると気づかなかった魅力が浮かび上がって来ました。
今回初めて分かった楽しい台車です。
白土貞夫さんの鉄ピク情報によると片ボギーのガソリンカーとして竜ヶ崎鉄道に入線しています。
その後、ガソリンカーを客車化した以外の改造経歴はよく分かりません。
松井車両がいろんな骨董品台車を保有していたのではないでしょうか。