案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2024年4月17日水曜日

発売されました「地方私鉄 失われた情景」

「地方私鉄 失われた情景」が出来上がりました。
4月20日発売ですが、それに先立ち書泉グランデなどでは店頭に並びました。

1960年代の情景は今やそのほとんどが失われ写真や動画やジオラマでしか感じられなくなってしまった。当時の写真を見ると私は郷愁というよりジオラマが目に浮かび、看板、服装、家並みなどがまるでジオラマの小道具のように思えてしまう。そこには無機質ではないあの時代の空気感が漂っている。それが感じられるようになったのは60年の歳月で変化して来た社会のせいなのでしょう。



磐梯山麓のドロ軌道 沼尻鉄道.


横須賀街道沿いを行く 静岡鉄道駿遠線.


良き時代の井笠鉄道 大井村.


漁港がすぐそば 滝駅 北陸鉄道能登線.

昭和27年10月1日現在 客貨事務用鉄道線路図(日本国有鉄道営業局)
全国路線図で青色が地方私鉄で駅名も入っています。



6 件のコメント:

なと。 さんのコメント...

購入しました!

構えた感じの所謂「鉄道写真」ではなく日常生活で見ていた目線のような写真が多く、1962年生まれの自分には心地よく思いました。
そして鉄道職員、乗客、遊んでいる子供たちと言った人物がどれもいきいきとしていて、なんかうらやましく見えたり。
尊い情景ですね。

H.Kuma さんのコメント...

ご無沙汰しております。
katsuさんの本がまた出ると聞いて、これは買わなくてはと思い手配していたものが本日届きました。
この度は出版おめでとうございます。
さらっと見ただけでも大変貴重な写真の数々に圧倒される思いです。
そして仰るように、模型目線の私としても琴線に触れるカットが多く、こんな風景をレイアウトにしてみたいなと思うことしきりです。
これからゆっくり拝見したいと思います。

katsu さんのコメント...

なとさん
早速、購入いただきありがとうございます。
当時の日常「あたりまえ」が60年たった今見ると新鮮に思えるものですね。
当たり前の日常こそが貴重で、構えず当たり前の日常を撮って来たのが民族学者宮本常一の写真です。

katsu さんのコメント...

H.Kuma さん
お久しぶりです。
早速の購入ありがとうございます。
自分では気づかなかったのですが、よく考えてみると写真の視点は模型心からだと思います。
あれから60年、レイアウトは一向にモノになりませんが模型心に感謝しています。

匿名 さんのコメント...

本日、写真集が到着し、さっそく拝見させていただいております。
ネットのモニター越しに慣れてしまっていた私にとって、書籍から解説を交えての鑑賞は、懐かしきものの表現力に、鮮烈な新鮮さを覚えております。ますます、この時代に生きていたかったと思いますが、令和の今にこの作品群を知るからこそ、価値観も倍増するのだとも感じております。
購入させていただいたこと、つくづく幸運だと思っております。
作品集の出版に感謝いたします。

katsu さんのコメント...

匿名さん
購入して見て頂き感想をありがとうございます。
本が完成して反省点もありますが、
令和の時代から見た1960年代の社会の空気感を感じて頂けたら
この上ない喜びで励みになります。