案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2010年10月19日火曜日

栃尾線 元小坂鉄道の台車2

次は元江ノ電の栃尾ホハ23。
1964年に見たホハ23は、その後クハ111に改造(S41年)されて総括制御時代を生き延びたが、これも廃線直前の長岡駅で撮ったネガに写っていた。台車を見ると何か異様な台車。これが元小坂の明治生まれの客車の台車とは知らなかったが、改めて見ると飛び出したバカでかい軸箱はそのままだが、イコライザーは消えて別方式になっている。元小坂の台車の基本部品を活用したように思える。
写真右: 元江ノ電の栃尾クハ111  長岡 1975.3.8
クハ111の台車  

次に総括制御時代の新造車(S42年)クハ102~104。
この新造車に元小坂古典客車の台車流用ということで、写真を拡大して台車を見ると上記の元江ノ電のクハ111とは違ってイコライザー式?のように見える。こちらの方はかなり元小坂の原型に近い台車だったのだろうか。
←側2両が新造のクハ。   クハ104+クハ同形+サハ(元草軽モハ)+モハ217     1975.3.8


ということで、1964年の栃尾線訪問時に見た珍品 元小坂の古典客車の台車、元草軽の客車、元江ノ電の客車は、その後の総括制御時代に生き延び、廃線まで活躍した姿の一端をネガから確認することができた。

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