案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2019年8月20日火曜日

鉄道模型趣味誌の連載記事 第3回

まもなく発売の鉄道模型趣味誌9月号。
「地方私鉄 失われた情景」シリーズの第3回は北陸鉄道浅野川線の内灘駅を取り上げました。

浅野川線内灘に関してはこれまでに現地の歴史を知る皆さんからブログコメント欄に様々な情報をいただきました。特に黒ユリさんからの内灘闘争があった話は私の内灘への関心が一気に拡大しました。海水浴場や遊園地があった平和な時代と戦後の試射場反対闘争があった時代が絡み合った内灘はとても書ききれない歴史を秘めています。

今、模型はモジュールやセクション製作のための材料の販売が大変な勢いで、これらを使って楽しめる環境が整ってきました。こんな内灘海岸まで海水客を運んだ平和な時代をとり上げて情景模型に作りこむ等すると奥深い模型が楽しめるのではないでしょうか。

海辺に延びる線路を含め内灘駅の構内配線図を掲載しました。


2019年8月17日土曜日

小さなブリル 1


私が小さなブリル台車に夢中になったのはこの1枚の写真です。1967.3.7
広島電鉄・宮島線荒手車庫に休む1010形改造車1011+1012。
軸距を極端に縮めた最小クラスのブリル製台車が可愛い。

鉄ピクによれば写真の1010形改は正真正銘のブリル製造ブリル27E-1を履いていたようで、この小さな軸距1219mmブリル型台車は広電1010形、1020形、旧1040形と連接改造後の1040形に使われていた。


8/16から18日までビックサイトで開催中のJAMコンベンションで昨日これを見てきました。広島電鉄宮島線旧1040形。昭和32年に連接車化する前の姿は、小さなブリルと車体が魅力溢れるプロポーションで、実にまんがチックな電車です。模型の車輪径(実物換算)は実物より小さいよう?でプロポーションがよけい強調されている。
よくこんな稀有な題材を戦後カラーリング含めて再現したことに驚かされます。

この16番1/80に使われたYAMA模型のブリル76Eは軸距17mmで実物1219mmに最も近似のサイズ。40年前頃に手に入れた「だるまや」のブリル76Eも軸距17mmでした。


2019年8月12日月曜日

加賀温泉郷通いのロマンスカー

北陸鉄道加南線にカルダン駆動のロマンスカーが投入されたよき時代。
山代温泉、山中温泉の客をロマンスカーで運んだよき時代。
そしてすぐに終焉を迎えたロマンスカー。
鉄道模型趣味8月号にカラーで紹介されたchitetsuさんの「歴史のひとこま」のイメージはこの時代の山代車庫が目に浮かぶ。

鉄道模型趣味8月号 chitetsuさんの「歴史のひとこま」のシーン。


撮影:1964.12.29
刻々変化する雨雲から一瞬差し込んだ太陽に輝いたロマンスカー「くたに」。その隣に元温泉電軌の古参電車。 山代車庫

山代車庫

ツートンカラーに塗られた6000系「くたに」 山代車庫




ロマンスカーから電動貨車まで変化に富んだ題材ありの山代車庫。

雨降る河南を発車し山中温泉へ向かう「くたに」。

2019年8月7日水曜日

下北沢駅の今

久しぶりに下北沢駅に寄ってみました。
こんな小田急専用東口ができたのですね。
中学時代の思い出多い下北沢駅もついにすべてが消え去った感がある。
北口があったところに今も残る遠い60年前の面影は銀行の建物くらいか。

撮影:2019.8.7
北口が消えて小田急東口になった。ここは小田急専用の改札口であり、以前と違って井の頭線と小田急線を乗り換える場合は中央改札口を一度出る必要がある。 

ここにあった下北沢駅北口は消滅した。
2004年の地下化工事着手から3年後の下北沢駅北口(2007年11月)。あれから12年が経ち今も駅前整備の工事は続く。小田急の工事は今年3月に完了していました。

 北口の象徴であった「下北沢駅前食品市場」は跡形もなく消滅した。

2019年8月3日土曜日

真夏の花巻

夏本番の8月入ると思い出すのが花巻の夏。
ガンガン照りだが今の猛暑とは違って優しい夏だった。
家庭のエアコンの普及はまだこれからの時代。
電車や客車は窓を開けておけば涼しい風が入ってきた。

撮影:1964.8.3
夏まっ盛り、花巻電鉄鉄道線のグランド前。 

 盛んにやってきた東北本線の蒸機旅客列車。花巻

夏の陽を浴びた軌道線のデハ3。隣に旧岩手軽便鉄道の貨車トが並ぶ。 花巻

炎天下のホコリ道を行く軌道線の列車。

2019年7月31日水曜日

夏の日の思い出 尾道。

1962年7月30日、広島行き鈍行列車で17時07分 暮れ行く尾道に到着した。

尾道鉄道「おのみち」駅
味わい深い木造待合室、筆による小ぶりで端正なひらがなの駅名表示、巨大に見える連結器、まるで模型の情景を見ているようだ。

山陽本線尾道駅のホームが通勤客で賑わいはじめた夕方5時過ぎ、山陽本線ホームから地下道を進むとそこに「尾道鉄道のりば」があった。

夕暮れの「尾道鉄道のりば」で発車待ちしていた電車+客車がまもなくして発車した。駅の裏手では尾道の街の灯りが燈りはじめる。

2019年7月30日火曜日

美しい貨車

気動車がこんな美しい緩急車を連結していると堪らない魅力を感じます。

東野鉄道ワブ2  黒羽 1966.12.30
ワブ1形(1・2)とワブ10形(10)の3両が在籍していた。
これも松葉スポークの車輪を履いている。


2019年7月29日月曜日

鉄道模型コンテスト2019の審査結果

本日7/29の審査結果は、広島城北中・高等学校の作品「 瀬戸内の夕景」が
モジュール部門で最優秀賞【文部科学大臣賞】を受賞! おめでとうございます。



生徒達がこのモジュールにどんな想いを込めたのか一目で分かる上手いプレゼン・パネル。

2019年7月27日土曜日

鉄道模型コンテスト2019

会場が「東京ビックサイト」と言ってもいつもの東京国際展示場ではなく、りんかい線東京テレポート駅 or ゆりかもめ青海駅下車したところに仮設した臨時施設「東京ビックサイト 青海展示棟」であった。ビックサイトが分散しややこしいことに。

この展示会の中心が全国高等学校鉄道模型コンテストで、Nゲージ・モジュールレイアウトには高校生の感性が詰まっていて興味深いものがあった。どのモジュールが鉄道模型ではなく模型鉄道の楽しさ追及しているかの観点でみると、目に留まったのが以下の3作品であった。

モジュールが普及したせいか作品にはひどい水準以下もあり、ざっと見て回ると今年はレベルの差が大きくなっている印象があった。ただし凄腕モデラーが見たらどれも物足りないのは当然でしょう。

広島城北中・高等学校の作品「 瀬戸内の夕景」

 作品のしっかりしたテーマやコンセプト。
車両~運転~レイアウトまで物語性のある模型鉄道の楽しみ方を理想すると、このモジュールはそれに当てはまるでしょう。

瀬戸内海の4つの街を凝縮した「瀬戸内の夕景」


立教池袋中学・高等学校の作品。ある地方の祭りで賑わう駅前通り。

桐蔭学園高校の作品。とてもNスケールに忠実な感じが溢れ、夜景のテーマがいかにも女子らしい素晴らしい作品。

Nゲージのフレキレールは今どうなっているのかのお勉強でした。 このフレキではナローもNもローカル私鉄には使えません。

今や模型のウェザリングもここまでやるのかと思ったら、画材のパステルを使った線路やストラクチャーのウェザリングで画材屋さんのブースでした。

2019年7月25日木曜日

画質

最近、ビネガーシンドローム対処としてこれが最後のスキャンをtiffで取り込んでいますが、jpgに変換してしまうのでtiffでスキャンはあまり意味がないのかもしれません。

常に進化していくGoogleのブロガー、昔の記事を見ていると以前と何か画質が違う。ライトボックス機能(画像拡大)を使うと、拡大前のヨコ640pix表示の画質落ちの欠点があったが、これが改善されたようだ。


tiff→jpg 篠ノ井線のD50重連。  1963.7.20


tiff→jpg 松本電鉄浅間線。 1963.7.20

jpg 土佐電 御免町駅.1969.5.5

2019年7月24日水曜日

構内配線図の原稿

鉄道模型趣味誌の連載で構内配線図には結構手間が掛かります。
・まず数枚の写真から線路の配置やカーブを尺度不定のポンチ絵に描いて
 日々少しずつ修正していく。
・エクセル上で駅や建物の部品を幾つか作成する。
・エクセル上にポンチから構内配線図を作成する。
・構内配線図に建物(部品)を大体ならべる。
・写真を見て建物の大きさや配置を決めて行く。

これでやっと構内配線図の下絵となる原稿が完成。
この原稿をもとに本番の構内配線図を作成してもらう。
こんな手順で少しずつ原稿が作成されていきます。

おおよその配線図と建物を粗々揃えたところ。

2019年7月23日火曜日

鉄道模型趣味誌の連載記事 第2回

すでにchitetsuさんより紹介がありました新体制の鉄道模型趣味誌8月号(7月20日発売)。
遅くなりましたが私の掲載記事を紹介させてもらいます。

7月号からスタートしました「地方私鉄 失われた情景」シリーズの第2回(8月号)は上武鉄道を取り上げました。私の写真集では取上げなかった路線を毎月紹介して行きますのでよろしくお願い致します。なお写真集との違いは模型ファン向けの路線紹介になっています。

昨今の模型界のレベルの高さが物凄いですね。私たち世代の模型界はこんなではなかった、といっても50年も昔のこと、時代とともに何事も進化していく。






2019年7月16日火曜日

札幌市交通局 新琴似駅前


撮影:田辺多知夫 1965.7.19
橋の手前で行き止まりとなったドロ軌道とパンタのない路面電車D1035。電柱の看板を見ると「新琴似駅前」で、ここは札幌市電 鉄北線の終点であることが分かる。ディーゼルカーD1030形は1963年の登場から2年後。新琴似駅まで軌道が延長されたのが1964年といういうことから軌道も車両もまだ新しい。
上の部分拡大

新琴似駅前に床屋がポツンと1軒。

いかにも北海道らしい風景。

 最も新しい1964年製のD1041。 新琴似駅前
新琴似駅の線路が終わる橋の向こうの風景が僅かに写っている。駅の東側は大きな広場のようだ。

エンジンを制御するD1041の運転台。

D1021とD1032。新琴似駅前

新琴似駅前に到着するD1041。