案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2018年1月30日火曜日

仙台鉄道のキハ4

正月に栃尾線の長岡駅風景でスタートし、今月の最後は仙台鉄道で、1月は全てナローの記事となりました。やはりナローは話題が尽きない。
仙台鉄道は2011年11月に1回だけ紹介してあります。今回も大学鉄研OBにもらった写真です。
この仙台鉄道のキハ4、仙北鉄道 築館線を走ったキハ3(昭和9年日車製)と似たような小さな2軸気動車で、とてもシンプルです。いかにも模型化し易そうで、どこかから模型が出ているかも知れません。


キハ4の床下。狭い床下にエンジンが収まっている。 加美中新田 

キハ4。 昭和15年丸山車両製作所製    昭和35年頃


仙北鉄道ハフ407(元キハ3)。瀬峰 1964.8.4

仙北鉄道ハフ407(元キハ3)。瀬峰 1964.8.4


仙北鉄道ハフ407(元キハ3)。


2018年1月22日月曜日

屈足営林署

大学鉄研の先輩竹下氏の写真から。
昭和35年頃に撮影したと思われる屈足営林署。

北海道の簡易軌道、森林鉄道の大家にお聞きしたところ、屈足にある屈足営林署の土場から十勝上川森林鉄道が運行されていたそうで、十勝上川森林鉄道(1950年~1966年)は林野庁帯広営林局新得営林署管内の上川郡新得町で運行されていた。

1961年発行 小熊米雄著「日本における森林鉄道用蒸機機関車について」より
H:十勝上川森林鉄道  新得から出ていた北海道拓殖鉄道の沿線に屈足がある。
B:置戸森林鉄道
D:トマム及び陸別森林鉄道
E:ムリイ及び上丸瀬布森林鉄道
G:層雲峡森林鉄道

 ハフ119+ハ2 屈足

 ハフ118 屈足

ハフ3 屈足

2018年1月21日日曜日

歌登村営軌道

大学鉄研の先輩竹下氏の写真から。
昭和37年の国鉄監修時刻表に載っていた簡易軌道 歌登村営軌道
昭和35年頃と思われる風景二点。

加藤製+コホハ44  歌登

コホハ44(旧十勝鉄道)   小頓別

2018年1月17日水曜日

駿遠線 鞆鉄道からやってきた気動車

駿遠線には鞆鉄道からやってきた片ボギー車C12とC13がいて、C13はボギーに改造されD13になった。鞆鉄道からやって来たのは更にボギー車D11もいた。
見たことはないが、いかにも駿遠線らしいこんな良き時代があった。

片ボギー車キハC12。 昔の鉄道模型趣味誌に車両竣功図が掲載されたことがあった。両側にあったカゴが無くなっている。満員の乗客乗せて大手に向かうのでしょう。

キハC12単軸側の拡大

1/80ナロー10.5mmゲージ

キハD11。 一見、片ボギー車キハC1のように見えるがボギー車で、元は鞆鉄道のWルーフ車だった。

撮影日は不明、場所は新藤枝でしょう。
先輩の写真から。

2018年1月15日月曜日

廃線から半年後の沼尻駅

沼尻鉄道(磐梯急行電鉄)が営業休止したのは1968(昭43)年秋、廃止は1969(昭44)年4月1日で、その年の11月に撮ったこんな写真が出てきました。

安達太良山登山から沼尻に下り、中ノ沢温泉で見つけた客車とDCを撮ったあの日です。ネガに写っていなかったので山仲間が撮ったのでしょう。

 1969年11月、沼尻の駅舎はまだ移動していなく、ホームと駅舎はそのままであった。既に走っていない廃線後の遺構には全く関心がなかった私は1枚も撮らなかった。


現役時代の沼尻駅。1964年1月

1984年8月 移動後の駅舎

2018年1月10日水曜日

栃尾線 草軽のなごり

オリンパスペンSで撮ったネガの片隅から。
この頃、栃尾線には草軽電鉄のなごりがある電車、客車、貨車が何両も在籍していた。
また、改造されて全く草軽イメージが消えてしまった電車もあった。


元草軽の小さな客車。悠久山 1964.03.22


外観は草軽モハ103のままだが、駆動部に垂直カルダン・ドライブを組込んだ栃尾のモハ208。悠久山 


 繊細でか細い208のパンタ

208の室内
日鉄自動車製の雨宮コピーの板台枠台車(電装解除車)
花巻の雨宮製とは枕バネが異なる。

 草軽モハ102→栃尾ホハ29、その後サハ303となる。

2018年1月8日月曜日

栃尾線 上見附駅

オリンパスペンSで撮ったネガの片隅から。


雨上がりの上見附駅前。1964.3.22

上見附のホームで発車を待つガソリンカー崩れの大きなトレーラ。

古風な日通倉庫とカマボコ客車ホハ20。2両のうち1両はスマートなモハ211に化けた。上見附


上 かまぼこ客車、下 タブルルーフ客車の腰高の違い

木造ダブルルーフ客車ホハ5の車内。上見附
 
ダブルルーフ客車ホハ5のデッキ周り。枕木はスケスケで自連はナロー模型みたい。


2018年1月5日金曜日

栃尾線 長岡駅

オリンパスペンSで撮ったネガの片隅から。

モハ208+ホハ10+ホハ17の編成。長岡 1964.3.22
長岡の駅では元草軽モハ208に牽かれたオープンデッキのボギー客車ホハ10が発車を待っていた。明治27年製の2軸客車2両からできたボギー客車、こんなのが活躍していた。隣の悠久山行電車に牽かれているのは松井車両製の大きなガソリンカー崩れのトレーラだろう。ホームに数人、駅員に何か聞いているのは鉄仲間の二人、これから長岡工場の内部まで撮らせてもらう許可の窓口を聞いているのかも知れない。右手の車両工場の内部では元草軽の客車を改装していた。春とはいえ曇天で寒く暗い越後平野を愉快な軽便たちが走っていた。

ホハ17 上見附

2018年1月2日火曜日

栃尾線 越後平野を行く

オリンパスペンSで撮ったネガの片隅から。

軽便ED電機がボギー貨車を牽いて寒風の越後平野を行く。1964年3月

客貨車牽引の時代。1964年3月

2018年1月1日月曜日

新年

明けましておめでとうございます

昨年も皆さまからのアクセス、コメントをありがとうございました。
2010年に始めたブログも早いもので8年がたちました。
本年もよろしくお願い申し上げます



 栃尾線長岡 1964年