キハ7 財田 1962.07.29
岡山の一つ隣、山陽線の東岡山という田舎駅のすぐ前に、西大寺鉄道の財田の小さい駅がちょこんと建っています。ここは全線のほぼ中間で今はただ一つの交換駅、カタリンカタリンとディーゼル特有のアイドリングの音をさせている車を気にしながら、あわてて切符を買いますが、この切符はモデルのペーパー車両用の白ボールそっくり。何も急がなくても車はゆっくり待っていてくれるのですが、そこは日ごろのくせで・・・。
皆さんが乗り込んだとみるや、やおらタイフォンを鳴らしクラッチが入ります。ゲージも小さく車体も小さい。タブレットも又小さい。乗っている人間だけがどこも同じスケールです。道に沿い自転車と競争します。止まりました。停留所でした。道端に石が積んであるのがホームらしく、お客は道を行きかう自動車の砂塵をあびつつ待たねばなりません。切符を売っている家には永利駅という看板がでています。他の駅も似た様なもので、一寸土盛りしたホームの上に犬小屋が置いてあって、犬が吠えついていたり、ささやかな家庭菜園が作ってあったり・・・。
畑の中の小川を渡り、やぶの横を曲がり、終点西大寺のバスと共用の堂々たる建物に着きます。車庫はバスのそれとつづきで、キャブオーバー等の車体の並ぶ中を通り抜けて訪問致しました。ともあれ動車、客車はマルーンに白線入りのいでたち、カップラーはアサガオ形の軽便スタンダード。
皆さんが乗り込んだとみるや、やおらタイフォンを鳴らしクラッチが入ります。ゲージも小さく車体も小さい。タブレットも又小さい。乗っている人間だけがどこも同じスケールです。道に沿い自転車と競争します。止まりました。停留所でした。道端に石が積んであるのがホームらしく、お客は道を行きかう自動車の砂塵をあびつつ待たねばなりません。切符を売っている家には永利駅という看板がでています。他の駅も似た様なもので、一寸土盛りしたホームの上に犬小屋が置いてあって、犬が吠えついていたり、ささやかな家庭菜園が作ってあったり・・・。
畑の中の小川を渡り、やぶの横を曲がり、終点西大寺のバスと共用の堂々たる建物に着きます。車庫はバスのそれとつづきで、キャブオーバー等の車体の並ぶ中を通り抜けて訪問致しました。ともあれ動車、客車はマルーンに白線入りのいでたち、カップラーはアサガオ形の軽便スタンダード。
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