案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2014年4月15日火曜日

身近な私鉄車両めぐり

碑文谷のデワ3001を撮りに行った1963年4月は玉川園前から二子玉川園へ出て下高井戸から京王線の桜上水車庫へと向かった。当時の東京の風景が背景に写っていないか必死に探したが車両だけで身近な私鉄を撮るといつも「車両めぐり」になっていた。あの頃の身近な私鉄では車両以外は全く関心がなかったのだろう。

多摩川園前駅(現在の多摩川駅)を行くデキ3021.  1963年4月
背後に目蒲線と多摩川園遊園地が見える.

東急デワ3041の木造車時代

惜しい事に何枚撮っても車両以外は何も写っていなかった二子玉川園駅の風景.
当時の二子玉川園駅は今では信じられない長閑な風景に満ち溢れていた.
 背後に写る大井町線二子玉川園駅
大井町線の沿線風景

京王線の電動貨車デト212. 桜上水車庫

デハ2600形 桜上水車庫

調べると疲れる京王14m級中型車で、中間車に改造されたサハ2531. 桜上水車庫

京王線桜上水駅の風景. 
どちらの2010系も中型車で中間車となったサハが組込まれた編成であった.

8 件のコメント:

にわとり さんのコメント...

玉電デハ200大好きです。
こんなのが併用軌道をゴロゴロ走っていたと想像すると、ワクワクしますね。

それから、デキ3021が貨物牽いてるの初めて見ました。
貴重な記録をありがとうございます。

katsu さんのコメント...

にわとりさん
感想ありがとうございました。
玉電のデハ200は私も大好きです。
どうして街中を走っているタルゴの風景や、タルゴがいる駅風景を撮らなかったのか悔やんでいます。
車両は素晴らしいのですが、この時の写真は車両ばかりでつまらなく何枚も外しました。
自分ではアクビが出るような写真ばかりでしたが喜んで戴ければ嬉しいです。

Cedar さんのコメント...

私鉄車両めぐり、って懐かしいですね。
Cedarがピクトリアルを見るのはここ目当てでした。

でもその昔はこのタイトルはTMSでやっていたと聞いたことがあります。

宵闇 さんのコメント...

この時代の鉄道巡り良いですね。
東急デキ3021や京王のTS103台車を履いたスモールtなど魅力的な車両が一杯ですね。
個人的な話を盛り込んで申し訳ないのですが、ガスバッカスの恋はスバヤクをBGMに見ていました。

katsu さんのコメント...

cedarさん
ピクの私鉄車両めぐりは大私鉄から地方私鉄までいろいろありバイブルですね。

古いTMSを改めて見てみると「電車をたずねて」シリーズや非電化では「海辺の小私鉄を訪ねる」「○○を訪問する」などのシリーズがあったようです。
TMSも車両紹介が主体でしたが鉄ピクの硬い記事(辞典)に較べると極めて印象深い記事でした。
私は長いこと鉄ピクの分冊地方私鉄版は「地方私鉄めぐり」の思い込みがありましたが「私鉄車両めぐり」だったのですね。


katsu さんのコメント...

宵闇さん
京王でダブルルーフの中型車がウイングバネ台車を履いて中間車に組込まれたのが興味深いです。
京王の中型車で28両が付随車に改造され2010系に組込まれたそうですね。
桜上水駅の写真で各停ホームにいる2010系の編成にダブルルーフの中型車が組込まれています。

伊豆之国 さんのコメント...

京王線の2010型の中間にダブルルーフの旧式小型車量が挟まった編成は、おぼろげではありますが記憶にはあります。その頃はおそらく新車の製造が急増する需要に追いつかず、編成が揃うまでの過渡的な措置として、廃車にするまでの間、このような形で編成に組み込んで急場をしのいだのでしょう。この旧式車両の引退後、2700系を改造して2010系の新たな中間車となった2510・2560型は、元の車両の細部の違いなどにより、いろいろとバリエーションがあって興味を引くものがありました。その当時は、5000系もまだ数が揃わず、2000・2010系の編成の一部を5000系と同じ白色に塗装した「偽・特急型」があったことも覚えています。
玉電の200型の思い出は以前に書きましたが、その200型が一時保存されていたこともあったという多摩川園の観覧車からは、行き交う電車が手にとるように見えたものです。多摩川園には、「波乗りコースター」とか「回る珈琲カップ(?)」、お化け屋敷、後ろの小高い山に登るリフトなど、狭いながらもいろいろとアトラクションがあって結構面白かった思い出がありました。

katsu さんのコメント...

伊豆之国さん
昇圧化を控え、中型車(14m級600V専用車)の昇圧対策として28両も中型車が2010系の付随車に改造されたそうですね。
アイボリー5000系が登場した時の写真を探したらアイボリー色した急行用2010系も写っていました。
2700、2000、2010系他の2枚窓グリーン車には全く関心がなく私には今でも区別がつきません。
私の京王線の電車の興味関心は中型車まででした。
遊園地には誰もが幼い時の思い出が多いですね。