案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2010年8月23日月曜日

野上電鉄 日方駅と接続口駅

日方駅は国鉄海南駅と接続していないため、80mほど先に乗換え専用の「接続口」駅がある変わった駅であった。
この二つの駅の間に拡がっている留置線には、南側に迫る和歌山の山並みを背に、至るところ元阪神の小型車オンパレードであった。よくぞこれだけ同類を集めたもので、5枚窓モハ24以外はどの車両もよく似ている。富山地鉄笹津線からやって来た小さなデ10型が入線したのは、この後の時代であった。
後に人気者となった元阪神5枚窓のモハ24は既に入線していた。

小型車オンパレードの留置線の先に、接続口駅の小さなホームの端が見える。
左からモハ26(阪神)+クハ104、 モハ23(阪急)、  モハ31(阪神)+クハ101、  モハ24(阪神)    日方 1965.8.4


日方駅を発車したモハ32(元阪神)  

日方駅を発車した電車は、構内の端にある接続口駅に直ぐ到着する。この駅と国鉄のホームは通路で繋がって、外に降りることはできない駅である。この駅を出ると左にカーブし東へ進み山に向かう。
日方駅を発車したモハ32は、直ぐに接続口駅に到着する

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

元阪神電鉄の車両群の写真は、まだこの鉄道の利用者が多かったことをうかがわせます。
迫力ある1枚ですね。
青蛙

katsu さんのコメント...

青蛙さん
この時代、他の地方私鉄でもお客が多かったですね。マイカー時代到来で鉄道の将来は抹殺されてしまった?

Cedar さんのコメント...

この旧塗色時代の昭和43年、2回目の関西私鉄めぐりの時に一度訪ねました。なんだか緑青色というか複雑な色でしたね・・関東人から見ると関西私鉄の色は独特でした。

katsu さんのコメント...

Cedarさん
旧塗装時代に行かれたんですね。
私は旧塗装をカラーで撮っていなかったので、レンガ色と勝手に記憶していました。
モスグリーンに帯という記事をどこかで読み、私の記憶違いが分かり、その直後にCedarさんのブログで初めてこの色を知りました。
自分が昔見た色なのに、それがすっかり消えて今知った衝撃的な色に惹きつけられます。