案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2018年6月15日金曜日

仙北鉄道 瀬峰駅風景1

昭和39年と41年に仙北鉄道訪問に同行した青蛙さんの素晴らしい写真を借りてきました。
国鉄の貨物線と軽便の貨物線が並ぶ仙北鉄道らしい雄大な風景です。
こういう風景を模型で再現してみたい(今さら作る訳ないけど)

撮影:和田英昭
1966.3.1
早春の朝の瀬峰駅。
国鉄貨車が左に並び、トラックに肥料でも降ろしているのでしょうか。
トラックに踏みつぶされた軽便の線路の右手に日通の建屋が見える。
いつもは仙北鉄道の貨物積替場にいる小さな軽便貨車は、この時全て出払っていた。
貨物積替場の先に一直線に延び右にカーブしている築館線の廃線跡が
のどかな田園風景の先に消えていく。
廃線跡はその先で東北線をアンダークロスして左手築館方面へ向かう。

1964.8.4

こんな貨物積替え場の線路をまたいで埃を巻き上げててやってきたのは、
築館線の廃線跡をそのまま利用して瀬峰から築館まで往復しているバス。
バスは昔、築館線が使っていた瀬峰駅のホームに横づけする。


築館ゆきホーム 1964.8.4
バスの後ろのホームでは手小荷物の山で、荷物客車ニフに積まれていく。

3 件のコメント:

esehoku さんのコメント...

「ニュースで見る日本の鉄道30年」(VHS 絶版)に、動画が記録されています。
線路跡をバスが入ってきて、出発していく場面で、多少の皮肉をこめてか、汽車のブラスト音を被せてあります(笑)。

青蛙 さんのコメント...

そうですか。面白そうな動画ですね。皮肉たっぷり。ささやかな抵抗でしょうかね。

katsu さんのコメント...

esehokuさん、青蛙さん
動画は余り見ませんが何でもあるのですね。
汽車のブラスト音を入れたのは、ただのバスではないですよ! なんでしょう。

現役線路の上を鉄道のホームから発車していたバスは大変貴重な風景でした。
それがかって走っていた築館線廃線跡を走るのでファンは乗りたくなるでしょう。
こんなことが出来るのも軽便ならではの楽しさだったと思います。