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高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2019年6月22日土曜日

旧型気動車 菱枠形台車3題

旧型気動車(実物)の菱枠形台車を古い写真から3タイプ並べてみました。
台車それぞれで寸法は異なるのでしょう、統一は車輪径ぐらいか?

今やNゲージの世界ではこんな旧型台車は番外で私の知らない動力車用ばかり、
そんな中で唯一グリーンマックスに小型の旧形台車が数タイプあり、その中の一つ旧型気動車用No.5019が写真の旧型気動車菱枠形台車にほぼ相当?するようです。

これをNゲージの旧型気動車ではなくて、1/80のナローに使うと軸距と車輪径さえ軽便標準アーチバーに近似であれば満足できるでしょう。何よりNゲージの優れた動的メリットが得られます。
台車にグリーンマックスNo.5019を使った1/80ナロー。

もう一つは猫屋線の客貨車からアーチバー台車をはがして使う手もあり。
車輪はディスプレー用で、アサガオカプラーはIori工房製です。

これが常総筑波鉄道キハ311の動力側台車。 1962年
 キハ311  元国鉄40000 短い気動車。


これが鹿島参宮鉄道竜ヶ崎線のキハ40402の非動力側台車。
キハ40402 1962年


これが倉敷交通局キハ305の動力側台車。
キハ305 水島


tomiiさんからコメント欄に紹介があった豊橋鉄道の高師で撮影された菱枠形台車。
整備工場内の仮台車らしい。

4 件のコメント:

モハメイドペーパー さんのコメント...

 気動車の動力台車はボギーセンターを駆動軸寄りに偏心させているのが多いですね。
メインフレームもここまでやるかというくらいに薄くて、後年、アングル材などで補強しているのもよく見かけました。

katsu さんのコメント...

モハメイドペーパーさん
この種の台車はどれ見ても形状がとても綺麗ですね。
全く贅肉がない限界設計のような透け透けフレームの薄い板厚、
大昔によくここまで出来たと思います。

Tomii さんのコメント...

現在のようなコンピューターによる強度計算も無い時代に
よくこれだけの軽量化台車を設計したものだと思います。
設計者にとっては冒険だったかもしれません。URLの写真は
豊橋鉄道の高師で撮影したもので、仮台車として使われて
いるようでした。豊橋には、もと佐久、神中、三河鉄道の
気動車改造車がいましたが、三河が履いていたものではと
思います。
http://rrfv2.masa-mune.jp/toyohashi_truck.jpg

katsu さんのコメント...

Tomiiさん
豊橋鉄道の変わった台車の写真ありがとうございました。
豊橋鉄道のクハはいろいろ改造があったりでややこしいですね。
活躍していた気動車改造のク1503~1505元神中、ク2241元佐久、ク2281~2283元三河の外観からすると
そのどれもが写真の台車は履いていないようです。
それ以前の入線時オリジナル車のどれかが履いていた台車かもしれません。