改めて井笠の線路の風景写真を見ると、とても美しい! 雑草などは生えてなく軽便とは思えないしっかりした線路です。ここを赤い気動車が客車を牽いてえらい速度で飛ばしてきました。
3'6''ゲージならどうという事はない線路風景ですが、ナローゲージの線路となるとゲージの狭さだけで強く惹きつけられます。狭いゲージと枕木のサイズと配置のバランスが独特で、その美しさに思わず各社の線路を採寸したことがあります。
下津井電鉄のしっかりした線路 1962年
軽便としては太い30kgレールが使われた
頸城鉄道のか細い線路 1970年
15kgレールが使われた
15kgレールが使われた
尾小屋鉄道は軽便の標準的な線路だったと思われます. 1962年
6 件のコメント:
下津井や近鉄ナローを見たとき、同じナローゲージながら、いつも以上に線路幅が狭く感じました。その理由を軽便にしては車両が近代的で大きいバランスのせいだと思っていました。
ある意味でその本当の答えがわかったのは、伊豆は「虹の郷」にある15インチ鉄道を見た時のことでした。15インチの線路幅は確かに物理的にかなり狭いことは当然ながら、英国などの15インチ保存鉄道と違い比較的太いレールを採用したことから、視覚的に余計狭さが強調されていることを知ったのです。(ほぼ同じ重量のレールを採用しているロムニー鉄道などありますが、ロムニーもやたら狭く感じました。でもここはそこの分家ですよね)。
今回のお写真を拝見し、あらためてレールの規格や枕木の長さ大きさ、そしてバラスや犬走りの相関関係の重要さをあらためて認識させられました。ただ、小生はわざわざ測るなどという勤勉さは当時全く無く、あくまでも印象だけで終わらせてしまいましたが、そういった神経のきめ細かさの無さが半世紀の時を経て、自分の人生の詰めの甘さに通じているかもしれないことを、素晴らしいお写真と記事を通じて知らされたような気持ちであります。
こんばんは
いつも楽しく拝見させていただいております.
先日,尾道,福山へ旅行する機会があって笠岡駅に列車が停車したときに「その昔,ここから井笠鉄道が走っていたんだなあ」とふと頭をよぎりました.
私自身全く乗車も見たこともない軽便鉄道ですが,お写真の路線状態を見て驚きました.
軽便は脆弱な路盤というイメージを持っていましたがとても強靭に整備されており,なるほどこれならガンガンスピードも出してもおかしくありません.
瀬戸内の軽便鉄道はしっかりと整備されていたんですね.
貴重なお写真をありがとうございました。
Namikiさん
いつも大変奥の深いお話をありがとうございます。ナローゲージの線路の狭さは確かにレールの太さ(重量)にかなり影響されますね。2'6''ゲージでは30kgレールと15kgレールでかはなり狭さのイメージが異なりますね。
3'6''ゲージのように枕木規格でもありば良いのですが、規格がないような軽便の線路を模型で表現するとなると、軽便らしい線路の狭さと、軽便らしいレールの細さが相反し、レール太さの選定から枕木含めて一体どんなバランスで作ったら良いのか? そんな事から各社を計測し始めました。それが悪さしてか軽便模型には一歩も二歩も踏み出せなくなってしまい後悔しています(笑)
バラツキの世界なのですがサンプルの計測からある程度の統一性を見つけ、模型にするならこの辺のバランスではないかをブログにアップしたいと思っています。
デナ21 さん
井笠も下津井も瀬戸内海の軽便でしたね。下津井の30kgレールはほんとうにゴツく見えたのですが狭いゲージのせいで太く見えただけでした。井笠はそれほど太いレールではなかったですが、道床がしっかりしていたように見えました。
岡山にあった廃線前の西大寺鉄道は、線路は草に埋もれた脆弱イメージそのもので、小鉄橋の枕木に乗ると折れるくらいでした。
こんにちは。
軽便の線路を実測なさっているあたりは流石ですね。
線路の太さと枕木の流さ•間隔は三位一体の関係で、同じゲージでも組み合わせ次第では立派にもか細くも見えますね。
模型をやっているとこの選択の仕方には本当に悩まされます。
chitetsuさん
16番の16.5mmゲージを3'6''ゲージに見せてしまうchitetsuさんの線路のバランスの取り方には感心しました。
長い間16番は13mmでなければと思っていたのが、chitetsuさんの線路を見て考えが変わりました。
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