案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2010年5月4日火曜日

鉄道写真。



花巻電鉄  西花巻 1964(S39)年8月

昔撮った鉄道写真で、当時のボンネットバスや、人々、建物、駅風景、沿線風景など、その時代らしさが少しでも写っていると楽しいものである。
しかし、そのような写真はいざネガを探しても、中々出てこない。
当時はそういう視点がなく車両ばかり撮っていたので、今になってみるととても悔やまれる。
貴重な珍品車両や自分好みの車両でもない限り、たんなる車両写真は資料に過ぎず、今もネガのまま永遠に陽の目をみないであろう。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 あなたに言われて自分の撮った鉄道写真を改めて見直すと、車両という生き物が野山を駆け巡っているだけで人の生活は微塵もないカタログのような映像があるだけでした。
 これからは50㍉の標準レンズで絞りf8、距離10㍍のパンフォーカス撮影で少し引いて人や生活を入れた血の通った楽しい写真を撮ります。その秀逸は遠鉄浜松であなたが撮られた犬と女の子の入った写真ですね…!、
 やすし

katsu さんのコメント...

やすし様
大変嬉しいお言葉ありがとうこざいます。
昨今の鉄道写真は「乗もの図鑑」的な撮り方が主流でその時代の空気が読み取れず、大変残念な想いをしています。私自身もデジ一眼になってからは画面が変わってしまい、鉄道情景は昔の標準レンズの良さに戻らねばと思っています。
標準レンズのみでズームの無用な欲望を捨ててしまうのが良いのかも知れません。