案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2019年9月7日土曜日

江若鉄道 白髭~北小松間 リニューアル

秋の琵琶湖の湖畔を走る白髭~北小松間を再度アップしてみます。

撮影:1969.10.19
ここは白髭駅でその先にある「湖中鳥居」、駅を出て左手へ進むと白髭神社へ向かう。
よ~く見ると、駅舎が神聖な白髭駅にふさわしい神社風のつくりです。

近江今津方面からやってきたキニ4が、左に湖中鳥居を見て白髭駅に到着する。


写真① この位置でもう少し引き寄せたのが先日のカラー写真です。

写真① 小さな半島のところで旧道はSカーブして江若鉄道の踏切を渡り山側となり、線路はここから白髭まで湖畔ぎりぎりを走り、前方に白髭神社の湖中鳥居が見えてくる。現在は線路と旧道が一体となって西近江路161号になっているようだ。

写真② 北小松を出た丘の上から撮った写真で、前方の小さな漁港の入江は現在もある。
白髭に向かう気動車は右に緩くカーブして進み西近江路と合流し、この道路を挟んで湖畔を走る。写真を撮った丘陵の下を現在は「湖西線」のトンネルが突き抜けている。

高架とトンネルの高速鉄道湖西線は全線に亘り江若鉄道の廃線跡の転用は少ないようで、
北小松~白髭間の廃線跡は湖西線でなく西近江路に転用されているようだ。


写真③ ②と同じ場所で気動車が道路を挟んで湖畔を行く。

江若鉄道の北小松駅はその後湖西線の北小松駅となり、今やこんな風景の面影は全く残っていない。
秋の北小松駅

4 件のコメント:

toshi さんのコメント...

昨年の四月に琵琶湖一週旅行の途中に白髭神社に立ち寄りました。神社の前は2車線の道路で
昔並行して線路が有ったとはとても思えません。国道の一車線が線路、残りの一車線が道路と
言う感じでしょうか。車の少ない昔だから何とかなったのでしょうね。国土地理院の地図・空
中写真閲覧サービスでそこら辺の状況が垣間見えます。私は廃線跡を辿るのに良く利用してい
ます。

現在、高島市側は四車線で神社の手前で二車線になり大津市に向かいます。従ってここがボト
ルネックになって慢性的な渋滞ポイントのようです。私たちもここで渋滞に巻き込まれました。
ここを四車線にするのは難しいでしょうね。神社側へは拡幅は難しいし、湖畔側も鳥居が有っ
て鳥居からお宮本殿の間は神様の通り道と言う事で現状以上に埋め立てたり、橋を作ったりす
ることは反対が有るのかもしれません。

katsu さんのコメント...

toshiさん
この区間で今の161号線が一部を除けばほぼ江若の軌道だったようです。
国道の一車線が線路だったところ、残りの一車線が道路だった、はその通りだと思います。
江若の軌道跡はこうしてほぼ道路拡張に使われたのでしょう。

2枚目の写真で白髭神社と琵琶湖の間は線路しかないのに、そこに道路を通して2車線(片側1車線)道路にしたのですね。確かにこれ以上白髭神社の土地を削るのは無理なようです。
もしここを4車線道路に拡張したら天下の名所もだいなしですね。
江若鉄道が走っていた頃の旧道は白髭神社裏手の峠を越えて高島市側に抜けていたんでしょうね。

YutarouNakao さんのコメント...

こんばんは。今夕のテレビニュースにて、白鬚神社鳥居が、水上バイクの走行によって傷だらけになっている話題が流れていました。悲しい事ですね。YutarouNakao

katsu さんのコメント...

YutarouNakaoさん
こんばんは。
そうでしたしたか。
あんな素晴らしいところも次第に荒れて行ってしまうのでしょうか。
テレビニュースは悲しいことですね。