案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2015年10月4日日曜日

第11回 軽便鉄道模型祭1

昨年は行けなかった軽便まつり、今年は行ってきました。
今年も素晴らしい作品の数々、とても全てを十分に見ることは困難で好みの旅客扱いの軽便鉄道からレポートしてみます。
毎度思うのですが軽便鉄道の作品を撮るとどれも実物以上に美しく見える、それは軽便車両のカラーリング、昭和の街並みの色、季節感あふれる樹木の色、そんな色合いと緻密に作り込まれた工作力で軽便鉄道の美しさが引き出されるのでしょう。

軽便モジュール倶楽部  尾小屋鉄道「郷谷川橋梁」 1/87 9mmナロー

軽便モジュール倶楽部  尾小屋鉄道「金野町夏の田園」

馬面電車の走る秋 ~福島電軌道ものがたり~  1/87 9mmナロー
12mmではなくNゲージの下回りを利用したところが凄いアイデアです。

昭和のジオラマの題材が溢れていた福島の軌道線.昭和39年夏

Oナローモジュールクラブ  草軽電鉄 落葉松沢駅  1/48 O番ナロー

Oナローモジュールクラブ  今回の注目のシーンだったのですね。
1/48 ナローのレールが美しい。

小茂内鉄道 山奥線  1/87 9mmナロー
TMSに発表されたあの思川鉄道のインパクトはやはり相当なものだったのですね。

6 件のコメント:

esehoku さんのコメント...

ナローの軽便は特にですが、かつての田舎の鉄道は模型的でしたよね。
考えてみると、「模型的」って言い方は変なのですが…(だって実物そのものを模したのが"模型"ですから)、なんかこう、現場ですごく適当に造ったり、有り合わせの部品で改造や補修をしながら走らせていたり、そんなところが正に模型っぽくて、ヘタをすると「失敗作」が堂々と(いや、ひょっとしたら気まずいまま)走っていたり…。
そんな個性を放っていた時代や田舎が大好きなら、"模型的"だった鉄道を模型にする楽しさもわかります。
でも、ビギナーの自分がやると、ただの失敗作になってしまうのが悲しいです…💧
いつかは自分も、あの時代の雰囲気を出せる模型作りをするのが夢です♥。

katsu さんのコメント...

esehokuさん
実物が模型っぽい車両や鉄道風景を「模型的」という表現、それは私も使っていて何か違和感がありました。実物とそれを模した模型に共通する「模型的」とは、その鉄道のそう「個性」でしたね。

地方私鉄の車両、時代背景、走る土地、そんな個性溢れる題材は昔から模型の片隅で人気ありましたが
今ほど人気になったのは情報化社会、模型の技術進歩(部品、製造)、多様な模型製品化、で皆が楽しめる時代になったせいと思います。そして昭和のあの時代が遠くなればなるほど日増しに郷愁が強まってきます。

あの時代の地方私鉄は軽便に限らず36ゲージ鉄道でも個性が豊かでした。
特に北陸鉄道各線などは個性溢れ模型の題材として人気がありますね。
あの時代の松本清張の北陸鉄道の雰囲気なんかを模型の世界で再現できたら楽しいと思います。

なと。 さんのコメント...

自分も軽便祭りを見に行きました。
車両だけでなく、その鉄道の世界観の表現がどれも素敵でした。
自分はついつい車両本意に走ってしまいますが、このイベントを見ると自分の好みの景色を作り上げることがとても楽しそう。
自分もちょっとしたところから始めたいです。

服部英之 さんのコメント...

馬面電車の走る秋、画像掲載ありがとうございます。作者の服部と申します。
私も尾小屋鉄道をはじめ赤とクリーム色の北陸鉄道などが田舎私鉄のイメージで大好きでしたが、全て現役を知らずkatsuさんの画像を参考にさせて頂いております。
これからも昔の鉄道写真をよろしくお願いいたします。

katsu さんのコメント...

なとさん
その鉄道の世界観の表現、確かにどの作品(セクションレイアウト)もそれでしたね。
鉄道の風情をいかに表現するかは「セクションレイアウト」と写真集でよく似ていると思います。
車両だけ追及する楽しみ方ではなく、鉄道が走った沿線の背景(時代、自然、産業など)まで含めた
世界を作り上げるのは楽しくて奥が深い趣味と思います。
そのちょっとしたところから始めるのはいいですね。

katsu さんのコメント...

服部英之さん
先日の作品の展示ではお疲れさまでした。
わざわざコメント入れて戴きありがとうございます。
先日はもっとお話し聞いてお名前確認しておけば良かったと思っていたところです。
作品「馬面電車の走る秋」はとても上品な作りと色使いがとても印象に残りました。

帰宅後、Nナローさんのブログで熊谷で作品展示された時の夕焼けの街角など、
軌道線が走る商店街のアップ写真を拝見し唸りました。
私が撮った俯瞰写真では細部に作り込まれた魅力が判らないことがわかりました。
機会あったらじっくりと拝見させてほしいものです。
私のブログの写真で何かお役に立てられればこんな嬉しいことはありません。
今後ともよろしくお願いいたします。