案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2015年10月8日木曜日

昭和42年 良き時代の長野電鉄3

小田急やJRの特急車両、東急や営団のステンレスカーなどの中古車が入線してくるずっと以前の昭和42年、古豪電車や自社発注の美しい電車が活躍していた。「OSカー」0系も入線したばかりピカピカの電車であった。現在と比べるといかにも私鉄らしい華やかで美しい時代の長野電鉄であった。

撮影:1967.02.22  田辺多知夫

 2000系  夜間瀬 


2000系 須坂


クハ1550形 須坂

1100系 夜間瀬 


クハ1550形 須坂

「OSカー」0系 須坂

ED5001  須坂

ED5002

4 件のコメント:

esehoku さんのコメント...

長野電鉄は、旧塗装時代を知らないので何とも言えないのですが、とにかくあの、リンゴをイメージしたとしか思えない(そうですよね?)、クリーム色と赤のツートーンこそがピッタリだと思うのです。
湘南電車がミカンをイメージしたというのは実は後付けらしいですが、どう考えてもピッタリすぎて、「誤った定説」であっても認めたくないですね。
現在、こういった洒脱なカラーリングがめっきり少なくなりました。

katsu さんのコメント...

esehokuさん
リンゴ電車と呼ばれた2000系のあの長野電鉄カラーはリンゴのイメージそのものだと思います。
あれほどの美しい造形とカラーリングが昭和30年代初期に生まれたのが驚きですね。
今はあんな洒落たカラーリングはまず出てこないでしょう。
あの時代のカラーリングはシンプルで魅力的なのに昭和のカラーでは古臭く感じてしまうのでしょうか。

昔のツートンカラーなどに塗ってみると電車がいかに見違えるかの例がいくつもあります。
これまで工業デザイナーの手によっていかに醜い新カラーリングがやられて来たか。
地方私鉄ではシンプルな造形とシンプルなツートンカラーの車両が登場すれば気持ちよく利用できて良いのですが。

esehoku さんのコメント...

「これまで工業デザイナーの手によっていかに醜い新カラーリングがやられて来たか。」
全く同感です!
それが言いたかったんです‼︎
少し話が飛躍します。、ウルトラマンをデザインした故・成田亨さんは、優れているデザインはシンプルであることを善してしていました。
オリジナルのウルトラマンのデザインは本当に美しく、後々のシリーズになっていくうちに、ヒーローとしてのデザインがゴチャゴチャとしたものとなり、、氏のデザインの改悪でしかなくなっていきました。
オリジナルのウルトラマンは今見ても新鮮だと思いますし、現代のデザイナーも見習ってほしいですね。

katsu さんのコメント...

esehokuさん
欧州の惚れぼれする近代デザインの車両は別として、珍奇なゴチャゴチャデザインや色使いには困ったものです。
四日市や桑名のナロー(元三重交通)では気持ち悪いピンクやウグイス色に塗られていますが、三重交通時代のカラーや新型のブルー/クリームなど、シンプルなツートンカラーに塗られると全く見違えるようになりますね。
銚子電鉄でもかってのツートンカラーで塗られると実に気持ち良いです。
観光客向けに電車がカラーやラッピングなどで遊園施設化するよりも、ホットとするツートンカラーでその土地に溶け込んだ方が長期にわたり観光客を惹きつけると思うのですが。