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高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2015年5月8日金曜日

秋田市電 交通局車庫にいた車両

交通局車庫で撮った写真を見るとこれは凄い!  廃線間際にまだこんな車両が存在していた。

元都電杉並線や元王子電軌の払下げ車体を受け組み立てた電車、さらに元旭川市街軌道の単車など貴重な車両ばかり、どれもポールを挙げていることからラッシュ時はこんな古典車が活躍していたのだろう。秋田市電といえば平凡な60形や200形をイメージしてしまうが、最後までこんな魅力的な古典車が存在していたトロリーラインなのであった。

撮影: 1965.07.30 故田辺多知夫氏

 30形(31・32) 交通局車庫
S28年に都電杉並線2000形車体(鋼体化)を譲受し組み立てた

鋼体化後だがダブルルーフ木造車時代のイメージを残している

20型(20~26) S23年に旭川市街軌道から4両を譲受

30型(33~35) S28年に都電150型(元王子電軌)の車体を譲受し組み立てた

 元王子電軌の整った外観の電車が秋田の街並みを行く

参考: 鉄道ピクトリアル 臨時増刊私鉄車両めぐり(第3分冊) 鉄道図書刊行会
昭和の路面電車(関東・甲信越編) 生方良雄著 講談社

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