案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2011年10月12日水曜日

東野鉄道 昭和14年に消えた区間(続)

前回の東野鉄道 昭和14年に消えた区間 では箒川を渡ったところで終わっていましたが、今回はその先の終点那須小川までの廃線区間の風景を確認してみました。廃線跡らしきは道路くらいで、今回も廃線の痕跡の探求ではなく、遠い昔にガソリンカーやボールドウィン蒸機が走った風景を確認するのが目的でした。
なす風土資料館史跡マップに、廃線跡を赤ラインで印したもの

この辺で箒川を渡っていた.那須小川側から対岸の相良土方面を見る.2011.10.11

箒川を渡って緩くカーブして廃線跡(道路)は那須小川まで一直線に進む。町には那珂川が流れ、対岸に那珂川沿いに八溝山へ連なる山並みが続く風景は黒羽と同様で、那須降ろしの寒風が吹く季節にはまだ早く心地よい秋の日差しであった。こんな風景の中を遠い昔に東野鉄道が走っていた。
      
Baldwin製1-B-1蒸機  大田原市歴史民俗資料館パンフレットより

キハ10,11

箒川を渡って那須小川まで進む直線区間.写真は那須小川側から黒羽方面を見る.

直線区間が終った先に中学校があり、そこに終点那須小川駅があったらしい.

以下は1939(S14)年6月廃線の前から走っていたガソリンカー3タイプ.
 1930年竣功の元キハ10,11→ハ32,33    1966.12.30


元キハ30→ハ30 1938年常総線から入線


1936年竣功の元キハ20→ハ31 

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