案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2018年5月24日木曜日

小名浜臨港鉄道

古典蒸機の宝庫であった小名浜臨港鉄道(現 福島臨海鉄道)で、この頃に在籍していた貨物輸送用の蒸機は汽車会社製1C1タンク機C358と、英国ノースブリテッシュ製C1タンク機C508だけだったようだ。
朝のラッシュ時には片ボギーのトレーラが使われていた。

撮影:田辺多知夫 1966.5.14
片ボギーのトレーラ ハフ7(元北九州鉄道)を牽いて走るキハ100形 泉-滝尻

泉-滝尻

キハ100型 滝尻付近

この頃、貨物は蒸機からディーゼル機に代わっていた。
 DD451 滝尻付近

DD501 滝尻付近

常磐線と小名浜臨港鉄道  泉-滝尻

常磐線の泉から出ている小名浜臨港鉄道(福島臨海鉄道)。

参考:鉄道ピクトリアル 私鉄車両めぐり第7分冊 鉄道図書刊行会

2 件のコメント:

福臨鉄 さんのコメント...

懐かしく拝見致しました。撮影された当時、私は水素前駅近くの鉄道の社宅に住んでいて夕方ひと駅だけハフに揺られて珠算塾に通っていました。旅客営業の最晩年は空気を運ぶことも多かったのですが、この頃はまだお客さんがたくさん乗っていました。
52年経ったいまキハ101か103にハフ7とDD501の撮影地は工業用水路脇の木が切られたくらいで大きな変化はありませんが、DD451の撮影地は激変し画面の左半分は住宅地となり常磐線と交差するあたりも水田は消えました。
そして当時の小名浜駅跡地には来月巨大な商業施設がオープンします。
なお、福島臨海鉄道の社史をみると蒸機のC358は昭和41年8月廃車、10月古巣相模鉄道へ C508は昭和41年2月廃車、8月解体とあります。

katsu さんのコメント...

福臨鉄さん
コメントありがとうございました。写真のハフに乗られたとは楽しい思い出ですね。
写真の1966年は乗客が多かったようで、
ドアに張り付いているのは通学の高校生でしょうか。

その後、旅客営業の最晩年までは1966年からそれほど経っていないのに、
空気を運ぶ状態だったということは、急速な旅客の衰退だったのですね。
水田が住宅地化したのはアースで確認できましたが、一変しましたね。
最後の蒸機2両は写真を撮った1966年の年初には廃車でしたか。