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高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2014年3月6日木曜日

東武鉄道 廃車古典蒸機-4

業平橋に留置されていた東武鉄道の廃車古典蒸機9両の号機(不明1両)は下記の通りであった。
生まれや経歴の異なる9両の古典蒸機を調べるのは大変厄介だが、原典として信頼できる鉄道ピクトリアル私鉄車両めぐり東武鉄道の「東武鉄道の蒸気機関車一覧表」から形式他を各号機写真に記載してみました。
そして図面資料集成「東武鉄道の蒸気機関車」 石島治久著を本日買いましたが、この本の美しい図面集を見ると東武古典蒸機の分類がひと目で判る感じです。    

?は8号

東武B3形 自社発注したB.Peacock1914年製 29~34号の32号機  業平橋 1963.11.24


東武B4形 元国鉄で1922年入線したSharp Stewart1898年製 35~40号の36号機

東武B5形 元国鉄で1923年入線したNeilson1900年製 41~50号の42号機

東武B1形 元国鉄で1925年入線したB.Peacock1914年製 54~56の54号機

東武B1形 同上 B.Peacock1914年製 54~56号の56号機

東武B6形  元国鉄で1937年以降入線したNeilson1900年製 60~64号の61号機

東武B6形   同上 Neilson1900年製 60~64の62号機

番外の東武C11形 自社発注したC112

参考文献: 鉄道ピクトリアル アーカイブコレクション27「東武鉄道」
       図面資料集成「東武鉄道の蒸気機関車」 石島治久著

4 件のコメント:

lodgershinmeishrine さんのコメント...

私の訪ねたときには既に、プレートが外されていましたが、当時の写真を見ると、C11の前に係留してある車体の運転室の側面に「8」とペンキで書いてあります。
ボードの形と運転室前方の窓が四角である事から、ネルソン型のものではなく、ピーコック型のものと思います。

katsu さんのコメント...

lodgershinmeishrineさん
そうでしたか8の表示がありましたか。
ただしピーコック8号は1901年に廃車なのでこれではないでしょう。
鉄道ピクトリアルの一覧によれば28号は1956年解体、38号は1959年解体、48号は1959年解体、
2代目58号(ピーコック)B1形は1964年解体となっていますので、もしかしたらこれかも知れません?

schenectady さんのコメント...

楽しく拝見させて頂いています。1962年に、32,36,42,61,62が、1963年には8,54,56,63,c112が廃車されています。そのため、残る1両は8であると思われます。この3代目8は、1908年製のピーコックなので、写真のもので間違いないと思います。

katsu さんのコメント...

schenectadyさん
東武蒸機の情報ありがとうございました。
鉄道ピクトリアルにあった東武鉄道の蒸気機関車一覧には8号は2代目(汽車会社製1B1)がありましたが8号3代目があるとは知りませんでした。
ご指摘により再度一覧表を確認してみると15号機1908年製ピーコックが1915年に3代目8号に改称されているのが備考欄にありました。8号が1963年廃車ご指摘の通りでした。
lodgershinmeishrine さんが見たペンキ書き「8」の通りだったのですね。