案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2024年12月31日火曜日

2024年12月23日月曜日

鉄道模型アートマルシェ

年の瀬の吉祥寺で開催されたマルシェにご来場戴いた皆さんありがとうございました。
二日間多くの方との出会いがありました。

私は写真の他に初めて車両採寸ノート、模型のための車両写真集、沼尻の図面、初公開1/45九十九里鉄道貨車ケワ50を展示しましたが、採寸ノートに意外な反響がありました。これらを今の3Dプリンタによる模型製作と較べてみると、60年後の模型技術の進歩が驚異的です。
 

バス顔 単端の出会い.
1/48 根室拓殖鉄道キハ2かもめ(鉄道青年さん)と西大寺鉄道キハ1(S山さん).

根室拓殖鉄道の時刻表.昭和33年 提供 esehokuさん
中央のたった2行だけです.

ラスト(西花マキさん)と写真(風間克美)を対比させた初のコラボ展示.


アララギさんの3Dプリンターによるシェイ.


S山さんの1/48 西大寺、駿遠、沼尻.


車両採寸ノート、模型のための車両写真集、実測に基づく沼尻車両図面など60年前の活動成果.

60年前に製作したO番ナロー九十九里鉄道ケワ50の初公開.へっついとジオラマは城東電軌さん

2024年12月12日木曜日

鉄道模型アートマルシェ

来週のアートマルシェで西花マキさんのイラストと私の地方私鉄写真をコラボで展示します。地方私鉄のイラストと写真、果してどんな感じになるか?  




ギャラリー永谷  2022年12月

2024年12月6日金曜日

東急世田谷線(旧玉川線)

青空と玉電カラーの世田谷線(旧玉川線)


下高井戸-松原 2024.11.24
沿線にドラマの民家「大沢家政婦相談所」が写っていたとは驚き!

下高井戸駅   1962.12.07
この辺りで玉電や京王線の中型車を撮っていたのは遠い昔62年前のことであった。

玉電山下近辺

2024年10月1日火曜日

『軽便讃歌13』

2024年9月28日 軽便祭プレイベントの講演にご来場ありがとうございました。

綿商会館4Fホールで開催された講演と、翌29日の軽便模型祭が終わりました。
プレイベントの講演「軽便讃歌13」では私の『地方私鉄めぐり 魅力のナロー情景』と
名取編集長の「1976年、第一回軽便祭の頃」でした。


今回は、当時の旅のポリシーやエピソードも交えつつの内容と、遠州鉄道奥山線の印象深かったナロー情景や西大寺の単端などを取上げました。スタートすると会場は真っ暗に、準備した駅名などのメモが読めない・・幾つか駅名が出てこないのには焦りました。

次は名取編集長の「1976年、第一回軽便祭の頃」で紹介場面です。
約300枚ほどの画面で後半は私が知らないトワイライトゾーンを追った時代が紹介され、長髪の若者たちが何故トロッコを追ったのか? あの時代のことが分りました。あの若者たちは今や60~70才前後でしょう。


翌日の軽便模型祭の賑わい.

2024年9月12日木曜日

第20回軽便鉄道模型祭プレイベント『軽便讃歌13』

毎年恒例のプレイベント(講演)の宣伝です。

期日:2024年9月28日(土)
・会場:綿商会館 4Fホール

・開場13:00・開演13:30

プレイベントの案内サイト
https://keibenfes.exblog.jp/242393978/

『地方私鉄めぐり 魅力のナロー情景』
今回は、遠州鉄道奥山線をはじめとする、軽便鉄道の殊更印象深かった情景を中心に、当時の旅のポリシーやエピソードも交えつつの内容です。


あれから50~60年眠っていたネガを取り出してプリントしてみると、当初の撮影ポリシーには無かった撮影対象が新鮮で、時を経て見る情景写真にはあの時代の生活感が溢れていた。





2024年9月1日日曜日

60年前の小さな旅

先日8月17日にビックサイトで開催したJAM クリニック「地方私鉄 失われた情景」で
参加者に配布された冊子です。


冊子「60年前の小さな旅」
関東鉄道竜ヶ崎線

私が竜ヶ崎線を知ったのはTMS 89号に紹介された地方私鉄めぐり「鹿島参宮鉄道竜ヶ崎線」だった。TMS 89号は1955年12月号で昭和30年、私はまだ小学生だった。
この記事から竜ヶ崎線にすっかり惚れ込みマイカメラで真っ先に訪問したのが7年後の昭和37年とその翌年。TMS記事で見た5両の古典二軸客車は一両となり客貨混合列車は消えていたが蒸機2両が健在で、記事にあった昭和30年頃の鹿島参宮鉄道の面影が至るところに残されていた。





東京近郊でこんな蒸機が牽く列車の光景をまだ見ることができた昭和37年。 列車はハフ15(片ボギー)荷物車を連結して、まるで客貨混合列車のようだった。1962.3.29

2024年8月19日月曜日

JAM「第23回国際鉄道模型コンベンション」

台風でどうなるかと心配していたJAM。
二日目8月17日(土)は台風一過の晴天で、ビックサイト東1の大ホールは開場10:00前から並んだ熱心な入場者で埋め尽くされた。


台風一過の青空.

この日はJAMのクリニックで名取編集長との対談でした。台風の影響を心配しましたがフタを開けてみると教室は不安を吹き飛ばす大入り満員。たくさんの方に来場して戴き誠にありがとうございました。ホッと一息です。


入場が混雑し少し時間を遅らせてスタートした対談.Cedarさん撮影

今回の対談は今年発売した「地方私鉄 失われた情景」に関するトークで、名取編集長が用意された冊子「60年前の小さな旅」の話も織り込まれました。今回のJAMのテーマである特急とはおよそかけ離れた地方私鉄の情景の話でした。

羅須地人鉄道協会9号機の運転台に載せてもらい一往復走行。会場では火力が使えずエアーを使った走行でした。縮尺1/1の蒸機を設計製作をしてしまう技術力に驚嘆です。

それにしても展示メイン会場の人出がもの凄い。鉄道趣味は模型も実物もジャンルが様々で人それぞれの楽しみ方がある。JAMはコアなジャンルから旅まで模型だけでなく幅広く鉄道好きの人たちを展示やショーで楽しませてくれる。

2024年8月6日火曜日

最新コメントの表示

 サイドバー(右)の下部に「最新コメント」を設置し
最新6件を見れるようにしました。

これまでは昔の記事の最新コメントのやり取りが分かりませんでしたが、
「最新コメント」の表示により新しい順に6件まで見ることができます。


2024年8月5日月曜日

今年もJAMでやります対談。

来週8月16~18日に開催される
JAM「第23回国際鉄道模型コンベンション」が近づいて来ました。

下記のクリニック一覧にある通り8月17日(土)教室2にて
名取編集長と私の対談を10:30から80分ほど開催します。

今年発売した「地方私鉄 失われた情景」の背景など本には書いていない内容になると思います。今回も名取編集長による素晴らしい冊子が参加された方にプレゼントされます。


2024年7月31日水曜日

遠州鉄道 消えた気賀口~奥山間

私が見ることができた1962年以降の軽便鉄道で人気の沼尻、頸城、井笠、尾小屋は多くの書物で言い尽くされた感じがする。早くに消えた西大寺を除くと仙北、駿遠、奥山、花巻となるがこの中で紹介が少ないのは奥山線の非電化区間(曳馬野~奥山)で、今でも切り口がいろいろと楽しめる。



昭和38年に消えた廃線区間(赤)




1963(昭和38)年4月に部分廃線になる前、気賀口の先の急カーブで北へ方向を変え神宮寺川沿いに山間を奥山へ向かっていた。


気賀口  1963.4.4

2024年7月23日火曜日

島原鉄道

300年の歴史がある「島原手延べ素麺」が生まれた土地は島原半島南部の西有家町須川。

古い線路図で見ると2008年に島原鉄道の部分廃線で消えた島原外港(現:島原港)~加津佐間に西有家の駅があった。その先が島原の乱の原城遺構がある南有馬。有明海の向こうは天草。

世界遺産の南島原を海沿いに走っていた島原鉄道の廃線区間。どんなに素晴らしい南島原の鉄道風景だったことだろうか。


島原手延べ素麺.南島原市西有家町


昭和27年 鉄道線路図(日本国有鉄道営業局)


撮影:1967.3.3
島原の街. 


島原城から有明海を望む.


当時は島原外港から三角港に渡り、三角から国鉄三角線で熊本へ出るコースだった.

2024年6月29日土曜日

本銚子駅

銚子電鉄 本銚子駅前後の線路は今や緑のトンネル状態で日中は駅に人がいなかった。かつての線路には緑はそれほどなくて駅には人がいた。60年の歳月で木々が成長し緑がこれほどまでに成長するのは銚子電鉄だけではなく各地で起きているのでしょう。 


まるでジャングル地帯を行くような緑に包まれた今の本銚子駅.2024.6.25

60年後の緑のトンネル(下の写真にある橋から撮影)

かつての本銚子駅の風景.1963.6.30
橋の向こうのホーム上に子供達が見える.


笠上黒生で交換する電車は満員であった.

2024年6月27日木曜日

60年ぶりの銚子電鉄

 数年ぶりにミラーレスカメラを取り出して60年ぶりの銚子電鉄に行ってきました。

滅多に使わないミラーレスはスマホと違って後の画像処理が大変でテストの繰り返しです。

  撮影:2024.6.25 Sony40mm 単焦点レンズ


緑のトンネル.1280pix 830KB

背後の醤油工場と仲ノ町車庫. 2000pix 1.2MB


今年3月にデビューした55才の元南海.1280pix 520KB

仲ノ町界隈 2000pix 520KB
40mmレンズで撮ってトリミングにて画角半分に狭めたもの.


60年前(1963年)の仲ノ町駅.2000pix 870KB

面影残す外川駅.1280pix 750KB  これのみby iPhone

2024年5月20日月曜日

東武のSL

東武スペーシアXとSL大樹に乗る旅。


浅草駅のスペーシアX

定員4人のコンパートメント


下今市でSL大樹に乗車する前にSL展示館をはじめて見学してみました。

展示館に展示されたピーコック58とC112の銘板を見て、
10年前頃に弊ブログに掲載した現役ピーコック58と、廃車C112を思い出した。

業平橋で活躍するピーコック58 撮影:田辺多知夫氏 1963.09.25

東武が自社発注したC112  業平橋 1963.11.24


SL大樹とスペーシアX.鬼怒川温泉 2024.5.19


鬼怒川温泉駅で見たSL大樹とギャラリー。
今の時代のSLショーは活況で嬉しいが、かつてのローカル線ターンテーブル風景とは全く違う世界。これが当たり前の時代だが昔のような写欲は湧いてこない。