案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2019年7月16日火曜日

札幌市交通局 新琴似駅前


撮影:田辺多知夫 1965.7.19
橋の手前で行き止まりとなったドロ軌道とパンタのない路面電車D1035。電柱の看板を見ると「新琴似駅前」で、ここは札幌市電 鉄北線の終点であることが分かる。ディーゼルカーD1030形は1963年の登場から2年後。新琴似駅まで軌道が延長されたのが1964年といういうことから軌道も車両もまだ新しい。
上の部分拡大

新琴似駅前に床屋がポツンと1軒。

いかにも北海道らしい風景。

 最も新しい1964年製のD1041。 新琴似駅前
新琴似駅の線路が終わる橋の向こうの風景が僅かに写っている。駅の東側は大きな広場のようだ。

エンジンを制御するD1041の運転台。

D1021とD1032。新琴似駅前

新琴似駅前に到着するD1041。

4 件のコメント:

esehoku さんのコメント...

画像3枚目、一瞬だけど簡易軌道と錯覚しました。
私が知る限り、後にも先にも例のないディーゼルカーの市電…
なんか想像するだけで、あのディーゼルカー特有の音と匂いが漂ってきますが、まるでバスみたいで、路面「電車」である事を考えると、
違和感も含めて、いったいどんな乗り心地だったのか興味深いです。

Cedar さんのコメント...

これは凄いシーンですね!私は間に合わなかった札幌市電の非電化区間。開通→電化→廃止が15年くらいの間だったのも、ある意味北海道らしいです。お写真のディーゼルカーは電車に改造され、使われてるのは写真撮りました。

katsu さんのコメント...

esehokuさん
路面電車からエンジンの音が聞こえてきそうですね。
よく床下にエンジンが収まったものです。
今だったら路面電車の非電化区間はバッテリ電源で走る方式になるのでしょう。

katsu さんのコメント...

Cedarさん
札幌市電でこの区間は目まぐるしい変化だったようですね。
電車化された写真を撮りましたか。
田辺さん撮影の札幌市電の中で私はここに惹かれました。
やはり路面電車の街から外れた終点行止まりは魅力的です。