案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2015年3月26日木曜日

西武新宿線 上石神井駅

西武新宿線の立体化で消えゆく上石神井の地上駅、そして立体化された池袋線石神井公園の高架駅、対照的な二つの駅をたまたま通ったので駅風景の一端を比較してみました。

池袋線石神井公園駅がなんと立派で巨大な駅になったことか。
もし自分が使っている駅がこうなったら寂しいものです。
時代の流れとは言え、便利と引き換えにそれまでの心地よさは失われるでしょう。

間もなく武蔵関~東伏見間の石神井川沿いの桜が満開になります。
新宿線の立体化でこの桜名所も一体どういうことになるのでしょうか。


昔ながらの新宿線上石神井の地上駅  2015.03.26

街と駅が一体化した地上駅

商店街の先に電車と駅が見えるいつも撮る風景

こちらは池袋線で立体化が完成した石神井公園駅

これが西武標準モデルなんでしょうか? 立派になった石神井公園駅

8 件のコメント:

chitetsu さんのコメント...

高架化された駅は綺麗ではありますが、味気なくて嫌ですね。
何より地域との結びつきが遮断されたようで寂しいです。

katsu さんのコメント...

chitetsuさん
偶然、本日のchitetsuさんの記事が35年前の石神井公園でしたね。
当時の駅の写真を拝見し、駅脇の富士街道の踏切をよく通過した時代が懐かしくなりました。
石神井公園の高架化工事はずいぶん長かったようですね。余りに立派でまるで新幹線の駅のようでした。
私が地上駅が好きになったのは昔のO番小型レイアウトで、ホームに寄り添う商店等の箱庭風景の影響かも知れません。

Cedar さんのコメント...

少子高齢化の時代に高架線がありがたいとは思えませんね。お題目になっている地域分断解消にはなってない例も多いですよね。

katsu さんのコメント...

cedarさん
少子高齢化が進んだ都市では駅や街が整備されればされるほど
歩行者が絶えた通りや街は死んだようで寂しいものです。
これからの時代に道路(クルマ社会)を目的とした街づくりは問題ですね。

三等急電 さんのコメント...

ホームの端に接する踏切を見ると、街と鉄道が一体化しているように感じます。
そういえば、東上線大山駅付近でも高架化の話が出ているようです。
少子高齢化の借金大国なのだから、血税はもっと有効な使い道があるように思います。
ところで、慣れ親しんだ「石神井」という地名、考えてみればは難読ですね。

katsu さんのコメント...

元・いきもの部長さん
東上線大山駅、ビューで覗いてみました。
いいですね! こういう駅と街の雰囲気が大好きです。
踏切は歩道橋もありクルマのことより歩行者が主役ですね。

今、人が集まる活気あるところはこんな街並みを残しながら店舗はどんどん進化し、駅と共存するもので、決して駅前ロータリーや駅前ハコものや道路などの整備ではないですね。
鉄道立体化は時代の流れですが、これからは街の良さをいかに残すかの発想を真剣に取り入れて欲しいものです。

伊豆之国 さんのコメント...

石神井公園、上石神井、いずれも数年から10年余り前に社用で乗り降りしたことがありました。石神井公園駅は当時は工事が始まっていて、階段や出入り口が仮設だったような記憶があります。上石神井駅のすぐ西側の踏切は、下りの折り返し電車が近づき、電車が踏切の先に行かずにそのまま折り返して行くようなときにも遮断機が下りて、電車が通らないのに踏切が閉まるのを何度か見たことがあり、こういう「無駄な踏切遮断」が起きないようにうまく制御できないのか、と腹が立ったことがありました(何でも、脱線事故で長期運休になって折り返し駅になっていたJR宝塚駅前の踏切でも同様の現象が起きていたとか)。
余談ですが、もう二昔ぐらい前のこと、石神井公園の池に「ワニ」が出た、という騒動が起きたことがあり、私が「因幡の白兎」の神話を思い出して「池の周りに兎をたくさん放し飼いにしたら、ワニが『だまされた』と思って出てくるかも」と冗談交じりでしゃべったことがありました。

katsu さんのコメント...

伊豆之国さん
池袋線石神井公園駅の立体化工事はかなり大規模で、私も仮設駅を使ったのはずいぶん昔のことのように感じます。一方、新宿線上石神井の駅は今も昔のままの感じです。
池袋線が本線とすると新宿線は井の頭線のようなローカルの感じが似合います。