案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2012年9月1日土曜日

真夏の片上鉄道3 片上の蒸機

昭和37年の訪問時に片上鉄道に在籍していた蒸機はC11×3両、C12×2両、C13×2両の計7両であり、C11とC12は国鉄と同じだが払下げではなく民鉄向けに製造された蒸機である。
C13は一見C11によく似ているが元はテンダー機であった経歴に興味深いものがある。

このC13は石原産業向けに製造された日車1Cテンダー機をタンク機に改造して片上鉄道に入線したことは良く知られているが、臼井茂信氏の「機関車の系譜図3」によれば、この石原産業向1Cテンダー機は樺太鉄道向けの亜流とある。片上C13の原形に近いと思われる樺太鉄道向7720形の写真を見るとテンダー機にしては動輪径が小さく、これと較べるとC11やC12は実に堂々とした動輪周りに見える。

C13-51  片上  1962.07.28

和気


片上

C12(上)と比較したC13(下)の動輪周り.C12動輪径1400φmmに対しC13は動輪径1250φmmと
径が小さい分こじんまりとしている.

C12-202と201. 201は自社発注で、202は大井川鉄道向けに製造されたもの

庫に休む C11-103
C11-101~103の3両を自社発注した民鉄向C11.

0 件のコメント: