案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2020年6月20日土曜日

花巻電鉄 中央花巻駅

今日発売の鉄道模型趣味(TMS) 7月号は連載第13回目の「街中の中央花巻駅」です。

花巻電鉄鉄道線は花巻中央から花巻温泉まで走っていましたが、その始発駅は国鉄花巻駅ではなく街中にあった中央花巻駅でした。かって、岩手軽便鉄道と花巻電鉄が並んだ(軽鉄)花巻駅との位置関係は図示の通りです。

TMS No.942号 7月号

TMSに載せた中央花巻駅は電車がいない駅全体の写真です。 1964.8.2

岩手軽便鉄道 (軽鉄)花巻駅のボールドウィンCタンク機 ケ236  

以下は鉄道線デハ57にまつわる画像でTMSには掲載していません。

花巻駅で客待ちしている鉄道線花巻温泉行き電車デハ57。 1966.3.3
左側は軌道線発着ホームで温泉郷の看板がズラリと並ぶ。この時は既に中央花巻駅まで延びていた線が廃止になり、鉄道線はこの花巻駅が始発駅であった。

いかにも春の陽ざしの中をやってきたデハ57。1966.3.3

馬ずら電車と並んだ鉄道線電車。花巻 1964.8.2

鉄道線デハ57。 花巻 1964.8.2

中央花巻へ向かうデハ57。花巻 1966.3.3

街中の中央花巻駅とは対照的な花巻温泉の洒落た駅舎。1964.8.2
福島交通湯野町、松本電鉄浅間温泉、花巻電鉄花巻温泉と温泉通い電車の終着駅はどこも魅力的な駅であった。

花巻の玄関口 東北本線花巻駅。1966.3.3

4 件のコメント:

Cedar さんのコメント...

中央花巻には間に合わなかったでした。Cedar親子が行った時は西花巻は線路付け替えの後で、軌道線のスイッチバックが消えていました。

katsu さんのコメント...

Cedarさん
西花巻の線路付け替え後に行かれましたか。
私は付け替え後の写真は見たことがありません。
それまであったあのスイッチバックは軌道線に大いに変化をつけてくれました。
中央花巻に延びる盲腸線のような線路や西花巻のスイッチバックなど
実物がなにかとても模型的ですね。

楓ちゃん さんのコメント...

ありがとうございます。
私は1960年生まれの地元ですので、最古の記憶たちです。

国鉄花巻駅はまだ駅前広場がなかった頃の写真ですね。駅舎はいまだ現役ですが、どうやら今後橋上化されて無くなりそうです。

katsu さんのコメント...

楓ちゃん
花巻駅をGoogleで見ると今も55年前の駅舎と屋根の形が変わってなく懐かしくなりました。
これから駅が橋上化されると駅前ロータリーも立体化されて、どこでも見られる画一化された駅になってしまうかも知れませんね。

ところで、上空から見ると花巻駅から北西へ向かって地図には表示されていない自転車らしき細くてきれいなカーブを描く小路が見えました。花巻温泉まで走っていた軌道跡だと思います。
廃線跡の小路は道路とは違ってカーブを描いているのが特徴で、廃線跡がぶつ切りになっても残骸を見つけることがよくあります。