案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2019年11月2日土曜日

秋の会津

 冬を迎える会津の山並(那須の裏側)。 2011.11.22
8年前この景色に驚いた。

8年後、あの山並みの麓を訪れてみた。2019.11.1


久しぶりに秋の湯野上温泉駅に昼頃寄ってみました。
駅前には観光バスの駐車場があり、列車が到着すると次々と乗客が降りてきてバスに乗りこんだり駅の周辺を歩いたり・・・・、

今や大内宿、塔のへつり、湯野上温泉駅舎の会津バスツアーコースに会津鉄道乗車体験が組込まれているのでしょう。こうして会津鉄道が多くの観光客で賑わうのは嬉しいことです。
あの大内宿が南会津の一大観光メッカに。

1971年の湯野上周辺
観光駅舎になる以前の湯野上駅舎
会津西街道から細い道を奥へ入るとそこにあった大内宿の生活
大川沿いの塔のへつり

以下は撮影:2019.11.1
会津若松行が湯野上温泉に到着する。

会津若松行の列車からどっと団体客が下りてくる。

そして会津田島行が到着すると、こちらもどっと団体客が。 

団体客で賑わう湯野上温泉駅前。右手にバス駐車場ができた。
多くの人が作り物の駅舎を撮って楽しんでいた。

旧会津線の遺構。会津高原尾瀬口(旧会津滝ノ原)駅

会津高原尾瀬口(旧会津滝ノ原)駅

4 件のコメント:

Cedar さんのコメント...

大内宿、20年くらい前に一度ロケハンに行きました。
結局本番撮影はしませんでしたが、鄙びた風情が印象に残ってます。今じゃすっかり観光地なんですよね。嬉しいような悲しいようなです。

katsu さんのコメント...

Cedarさん
今の大内宿は作り物ではないけど、観光化する以前の日常の生活風景が全く見れなくなりました。
大内宿も会津鉄道も観光のお蔭で維持できるのなら仕方ないでしょう。
もし会津鉄道にC11を走らせて国鉄会津線を再現できたら更なる観光の目玉になるのでは。

esehoku さんのコメント...

今は「観光地」も、どこもかしこも作り物っぽい、言わば「本来の観光地のパロディ」みたいになってしまうのは仕方ないのでしょうね。
観光資源で得られた収入で、近代化遺産のような貴重な物が保存・維持されるなら、それはそれで喜ばしい事だと思います。
ただ、できればその「今時の観光地」に来るような人達が、画像9枚目のような、朽ち果てたまま残っている遺構にちょっとでも気づいてくれて(おそらくは多くの人が見過ごすでしょうけど)、鄙びた昔日に想いを馳せてくれる事を望みます。
遅ればせながら、島秀雄記念賞受賞おめでとうございます。

katsu さんのコメント...

esehokuさん
古いものを再現するならパロディではなく、どうせ作るならレプリカにすればと思います。
湯野上温泉駅舎がパロディでは関心なくなりますね。

南会津で泊まった民宿は築100年で、改装はしていましたが内部に昔がよく残されていました。
大内宿も建物内部はきっとこれを同じようでしょう。
南会津では観光用に集落がいくつか残されていますが、
鉄道遺産もパロディではなく改修した本物が残されれば嬉しいのですが、
ただ、観光資源にはなりにくいのでしょうね。