案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2019年7月27日土曜日

鉄道模型コンテスト2019

会場が「東京ビックサイト」と言ってもいつもの東京国際展示場ではなく、りんかい線東京テレポート駅 or ゆりかもめ青海駅下車したところに仮設した臨時施設「東京ビックサイト 青海展示棟」であった。ビックサイトが分散しややこしいことに。

この展示会の中心が全国高等学校鉄道模型コンテストで、Nゲージ・モジュールレイアウトには高校生の感性が詰まっていて興味深いものがあった。どのモジュールが鉄道模型ではなく模型鉄道の楽しさ追及しているかの観点でみると、目に留まったのが以下の3作品であった。

モジュールが普及したせいか作品にはひどい水準以下もあり、ざっと見て回ると今年はレベルの差が大きくなっている印象があった。ただし凄腕モデラーが見たらどれも物足りないのは当然でしょう。

広島城北中・高等学校の作品「 瀬戸内の夕景」

 作品のしっかりしたテーマやコンセプト。
車両~運転~レイアウトまで物語性のある模型鉄道の楽しみ方を理想すると、このモジュールはそれに当てはまるでしょう。

瀬戸内海の4つの街を凝縮した「瀬戸内の夕景」


立教池袋中学・高等学校の作品。ある地方の祭りで賑わう駅前通り。

桐蔭学園高校の作品。とてもNスケールに忠実な感じが溢れ、夜景のテーマがいかにも女子らしい素晴らしい作品。

Nゲージのフレキレールは今どうなっているのかのお勉強でした。 このフレキではナローもNもローカル私鉄には使えません。

今や模型のウェザリングもここまでやるのかと思ったら、画材のパステルを使った線路やストラクチャーのウェザリングで画材屋さんのブースでした。

6 件のコメント:

Cedar さんのコメント...

今例の香港モジュールの仕上げに苦戦中です。特に道路のアスファルトやコンクリートの色彩や質感が難しいです。見に出かけて参考にすれば良かったかも?

katsu さんのコメント...

Cedarさん
8月の展示会で作品を楽しみにしています。
昨日のNゲージモジュール展では精巧な作り込みよりも高校生の発想に面白さがありました。
テーマやコンセプトがしっかりしている作品はスケールも作り込みもしっかりしている感じでした。
Nゲージのモジュールはこれから益々裾野を拡げていくでしょうね。

にぶろく さんのコメント...

神奈川県の桐蔭学園であれば
女子高ではなく共学です。

katsu さんのコメント...

にぶろくさん
女子高校生のことを女子高生と書いたのですが女子校生と勘違いされましたね。
無難に訂正いたしました。

伊豆之国 さんのコメント...

素朴な景色とミスマッチのような新しい車両、祭りでにぎわう川辺?の町の小さな駅、西洋風駅舎と夜空が誘うメルヘンの世界…高校生でここまで見事な作品ができると言うことに感心です。
会場の最寄り駅「青海」(実はこの駅名が最近まで読めませんでした。新潟県にある同字異音の駅と同じに読んでいました)、最近相次いでアイドルグループのメンバーが間違って字面が似た、同じ都内でも「山」のほうにある駅に間違って降りてしまって騒動となった、と言うことがありましたが、その「山」のほうの駅も「鉄」の「聖地」があるだけに、もしかして…と心配してしまいます…。このような「乗り間違い」を根絶したいのなら、やっぱり駅・路線も町(埋立地にある)の歴史も浅い「青海」の駅名を変えるのが一番、と言う気がします。地図を見ると、すぐ隣に「パレットタウン」と言う施設があるので、こちらの名に変えたらどうかと…。少なくとも「何とかゲートウェイ」に比べればずっとましだと思いますが。

katsu さんのコメント...

伊豆之国さん
江東区の青海は青梅と紛らわしいだけでなく、発音からして「おうみ」か「あおみ」か分かりにくいです。私は適当に読んでいましたが「あおみ」が正解でしたか。確かに困った駅名で対面のりんかい線東京テレポート駅と対照的ですね。
プラレール育ちの高校生達のNゲージは車両製作から走行までをメーカーに依存し、それらを使って自分が思い描く世界と物語をモジュールに作りあげる。模型としての完成度も必要ですが、それ以上に創作的なところが高校生のモジュール・コンテストの面白さだと思います。