案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2018年5月28日月曜日

浅野川線 気動車崩れのクハ

この頃の浅野川線の電車は大変バラエティに富んでいて、中でもモデラーが喜びそうな気動車崩れのクハ1650形の存在が楽しい。クハ1651と1652の2両が在籍していた。

撮影:1964.12.31

ダブルルーフのモハ3102と組んだクハ1651。
モハ3102 七ツ屋

 モハ3551と組んだクハ1652。改造で貫通路と幌が付いている。七ツ屋車庫

 モハ3551 七ツ屋車庫

クハ1652

2018年5月24日木曜日

小名浜臨港鉄道

古典蒸機の宝庫であった小名浜臨港鉄道(現 福島臨海鉄道)で、この頃に在籍していた貨物輸送用の蒸機は汽車会社製1C1タンク機C358と、英国ノースブリテッシュ製C1タンク機C508だけだったようだ。
朝のラッシュ時には片ボギーのトレーラが使われていた。

撮影:田辺多知夫 1966.5.14
片ボギーのトレーラ ハフ7(元北九州鉄道)を牽いて走るキハ100形 泉-滝尻

泉-滝尻

キハ100型 滝尻付近

この頃、貨物は蒸機からディーゼル機に代わっていた。
 DD451 滝尻付近

DD501 滝尻付近

常磐線と小名浜臨港鉄道  泉-滝尻

常磐線の泉から出ている小名浜臨港鉄道(福島臨海鉄道)。

参考:鉄道ピクトリアル 私鉄車両めぐり第7分冊 鉄道図書刊行会

2018年5月8日火曜日

横手の1枚

もう何回もアップしてきた羽後交通横荘線の横手ですが、この混合列車の写真は、列車が小さ過ぎて、これまでトリミングで周辺をカットし列車を大きくしたものを使ってきました。

ここに貼った1枚はFBに投稿したもので、トリミングをやり直して周辺まで取り込んだものです。邪魔だと思っていた鉄塔も入れてみると意外です。小さすぎると思っていた列車もそうではなかった。

横荘線の混合列車 横手 1966.03.04
遠くに見える横手機関区の煙、横荘線の車庫だけでなく、鉄塔、横手市内の電波塔など、ありのままに入れたトリミング。
その結果、これまで↓と違って写真の余白が多くなり写真に拡がりがあり、写り込んだ情報量が増える。電柱などノイズも敢えて取り込むのが宮本常一流の撮り方であった。


これまでに使った写真で、無駄を排除し車両を手前に引き寄せたトリミング。
鉄塔が見えない送電線ケーブルが気になるし、1枚の写真の情報が少なくなってしまい、上と比べるとつまらない。


2018年5月7日月曜日

吉永陽一さんの写真展

このところ写真展めぐりが多いのですが、昨日は六本木で開催中の
空撮写真家の吉永陽一写真展「いきづかい一いつもの鉄路」を見てきました。

全倍サイズの空撮を主体に、空撮の間にお馴染みの路線を6×6で撮った
鉄道の日常風景を組合せた作品集。
凝った光と影の写真などばなくて、記録写真のせいか分かり易いですね。
そして上手いですねワンパターンにならない展示方法で見る者を飽きさせない。
六本木の東京ミッドタウン「富士フィルムフォトサロン」で 5月10日まで開催中。

華やかな場所の華やかな会場で、華やかな写真展がお似合いでした。いろんなお客さんが入ってきて賑わっていた。ただ、ミッドタウン初めての私にとっては会場に着くまでがひと苦労でした。

全倍サイズの空撮を主体に、その間にお馴染みの路線を6×6で撮った鉄道の日常風景を9点。

全倍の間に1点ある特大サイズは1500×1000とか。

特大サイズの工事中の渋谷駅。

東京ミッドタウンの五月晴れ

2018年5月1日火曜日

軽便模型O(1/48)ナローのアーチバー台車

買いためたアーチバー台車(TR41含む)を並べてそろそろ結論出さねばと、実物客車記事も並べてみました。
O(1/48)ナローで客貨車を作るとすると、下右からケーディとバックマンが極小クラス、日光モデルが中型クラスで、日本の軽便の標準的サイズに近い。

下左のTR41(昨日買った900円)ですが、サイズが中型アーチバーの代用品によいかと思います。
上の大型アーチバーは、草軽や栃尾貨車でもつくらない限りあまり使わないでしょう。
車輪径とホイルベースを組み合わせることで草軽クラスの大型アーチバーに近づけられる。

結論: 日光モデルTR20のサイズが、車輪径を組合わせて仙北や奥山線の美しい客貨車の足廻り感を出せるということに。仙北や奥山線の客貨車が作りたくなって来ました。


極小~大型は、O(1/48)ナローの台車として見た場合。

これにOJの36ゲージ標準アーチバーを並べてみれば、軽便アーチバーがとんでもなく小さい! がよ~く分かるでしょう。

過去にアップしたの軽便のアーチバーの記事。

「客車とアーチバー」
https://umemado.blogspot.jp/2011/05/1.html

奥山線の丸妻客車。
https://umemado.blogspot.jp/2013/09/blog-post_11.html

沼尻の客車
https://umemado.blogspot.jp/2013/09/blog-post_16.html