案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2015年12月17日木曜日

花巻温泉行きの軽便電車1( リニューアル)

花巻から花巻温泉までの鉄道線は2011年6月に「花巻温泉行きの軽便電車」で紹介してから4年経ちました。その後の画像大型化や新たにスキャンした画像などを織り込んでリニューアル版とします。

賑やかな「花巻温泉郷」行電車のりば  1964.08.03
花巻駅のホームは左が軌道線、右が鉄道線のりばとなっている。花巻温泉、台温泉、志戸平温泉、大沢温泉などの温泉マークが賑やかに並ぶ。温泉郷への足としてまだ軽便鉄道が使われていた最後の時代。

花巻電鉄の花巻駅からは豊沢川沿いに志戸平温泉、鉛温泉などへ向かう軌道線と、花巻温泉、台温泉へ向かう鉄道線が出ていた。鉄道線は立派な専用軌道で電車もポールではなくZ型ビューゲルと、軌道線のようなトロリーラインのムードはなくファンにはあまり注目されなかったようだ。
鉄道線は電車も軌道も立派で、太いレールを使ったしっかりした軌道は砂利に埋もれた軌道線の細い線路とは対称的であった。


花巻駅のホームには鉄道線と軌道線が並ぶ.1964.08.02

鉄道線とは対称的な軌道線西鉛温泉行き

花巻温泉行の鉄道線

花巻を出るとすぐに一面田んぼの中を進む.


どこまでも一直線に進む区間.
なるほど、この新型は運転者にとって全面の支柱が邪魔なのがよくわかる。


5 件のコメント:

なと。 さんのコメント...

デハ57は中央運転台なのに正面2枚窓とは、すごい矛盾した設計ですね。運転士の体勢が本当にきつそうです。

esehoku さんのコメント...

1枚目の画像なんて、本当に懐かしい雰囲気です。温泉情緒を誘いますね。
それにしてもデハ57…どうしてこんなおかしな設計になってしまったんでしょう?
それをなんとか我慢して運転しているのがなんともおおらかで…。

katsu さんのコメント...

なとさん
esehokuさん
この新型電車はほんとうに変ですね。
量産品と違って一品もので社内評価なんて無かったのでしょう。
ユーザから使い物にならないと返車問題になるような設計ポカミスであったと思われます。
しかし代替え車はなしで我慢して使ってもらうしかなかったのか、
あるいは仕様変更やりとりで何か特殊な事情でもあったのか。
これを運転した運転手はさぞや頭が痛くなったことでしょう。

宵闇 さんのコメント...

しつこいようですみませんが、デハ57を見ているとやっぱりNHK花が咲くのアニメ版を思い出してしまいます。
あれを見て興奮したナロー好きは多いのでは?といつも思ってしまいます。

花巻電鉄がもし今あったら恐らくLRTになっていたのでしょうね。
花巻自体も賑わって、今回の東北への復興にも大いに活用されていたでしょう。
個人的にはキハ801の走る姿を拝んでみたかったです。

katsu さんのコメント...

宵闇さん
動画を見てみました。これですね。
http://www.nhk.or.jp/ashita/touhokutabi/5min/

なるほど、デハ57をモデルにしたようですね。
動画の電車の雰囲気、宵闇さんの好みに正にドンピシャリですね。
動画のあれを見てナローと気付く人は少ないのでは?
ナロー好きは軌道線のヨレヨレ電車の方を好むのではないでしょうか。
綺麗でかわいい鉄道線の電車を取り上げたのはさすがですね。
今の時代ならあのままの鉄道線でも花巻温泉客に便利だと思います。