案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2015年12月20日日曜日

花巻温泉行きの軽便電車3( リニューアル)

この日は朝から真夏の炎天下で鉄道線で撮った写真の殆どがハイライト白飛びで、このネガのスキャニングをやり直しました。
終点花巻温泉の駅は軌道線の終点西鉛温泉とはえらい違いで、軽便とは思えない大変立派な終着駅。温泉街の入り口となる駅は人でにぎわい軽便電車がしきりに往復していた。高級感ある立派な温泉街で今も栄えていることでしょう。

軽便とは思えない立派な花巻温泉駅  1964.08.03 

温泉通いの電車が栄えていた時代の光景.

電車が来るまでのんびりした軽便風景を木陰に休んで楽しむ.

夏の陽がサンサンと照り付けるホーム.

人で賑わう花巻温泉三角屋根の駅舎

電車を降りて駅前に出ると花巻温泉街が待ち受ける.花巻温泉街から更に進んだ離れたところに台温泉がある.

オリンパスペンで撮った形式写真だがトレーラのことより背後に写った立派そうなホテルや旅館の看板など、当時の風景が気になるところ.

8 件のコメント:

伊豆之国 さんのコメント...

花巻電鉄シリーズ、ここまで興味深く拝見いたしました。
「馬面電車」が道端を砂埃を上げてのろのろと行く鉛温泉方面の印象が、少年時代に見た鉄道雑誌の写真で強烈だったせいか、それほど取り上げられなかった花巻温泉方面の線が鉛線と比べて結構な格の違いがあったということは、ここではじめて知りました。
私が花巻を訪れたのは過去2度ありますが、もう花巻電鉄はとっくに消えた後。最初のときは宮澤賢治の記念館を見ただけで、その次、こちらも今からもう30年近くも前、鉛線の沿線にあった「志戸平温泉」に泊まった記憶ははっきり残っています。その当時、おそらくかつての駅舎だったと思われるような古い建物があったように覚えていますが、その後ほどなくして消えたようです。
花巻温泉の駅舎が、こんなに立派だったとは驚きました。5年ほど前、今も盛業中の北勢線に乗ったことがありましたが、これほどりっばな駅舎はおそらくなかったようで、歓楽温泉として知られた花巻温泉の繁盛振りがものすごいものだったのを物語っていたのでしょうか。今、この線が残っていたら、ご当地出身(花巻東高校出)の日本ハム・大谷投手を「宣伝大使」に迎えて、大谷投手の全面広告電車を走らせたりして、観光路線として結構面白い存在になっていたのかもしれませんね…。

宵闇 さんのコメント...

花巻温泉駅、どことなく名鉄美濃駅に似ていますね。
温泉街の入り口に建つ三角屋根の駅もかわいらしく、今もし現存したら花巻の名所になっていたでしょうね!

katsu さんのコメント...

伊豆之国さん
花巻といえば馬面電車で、私も花巻の電車区では他の電車は軽視し馬面電車ばかり撮ってありました。でも豊沢街道を走ってこその馬面電車ですね。

当時、花巻温泉には泊れる筈もなく私にとって温泉が遠い存在に思えました。
鉄道線には関心が薄かったのですが今になって見るとあの新型電車57(実は古い)が花巻温泉行きの電車としてよく似合っていたようで、馬面がいた軌道線とは違った花巻電鉄の魅力を感じてきました。

確かに今も走っていたなら花巻温泉と一体になった観光路線としての様々なイベント列車が考えられますね。
宵闇さんから紹介があった「花は咲く東北に咲く」のアニメの実車版として外観がデハ57そのもので中身がハイテク仕様の電車なんてが走ったら、夢の世界へ運んでくれそうです。やはり宮沢賢治の花巻ですね。

katsu さんのコメント...

宵闇さん
もし現存したら宵闇さんが夢中になった?アニメの実車版ではないでしょうか。
あの動画を見てなんとなくトトロのネコバスをイメージしてしまいました。
ただし観光鉄道をやり過ぎると下津井電鉄末期の悲惨な遊園地化になってしまうのが怖いですね。

kak さんのコメント...

華やかな雰囲気が伝わって参ります。
それにしても、よくぞこれらの写真を残してくれたものだと思います。
馬面電車は、動態保存してほしいですね。

katsu さんのコメント...

kakさん
ありがとうございます。
花巻電鉄を訪問した時は近代的なものは無視しひなびたものを求めていました。
花巻電鉄鉄道線と華やかな時代の花巻温泉をもっと撮っておけば良かったと思います。
馬面電車が動態保存されたら素晴らしいですね。
それが似合う軌道線の風景はとっくの昔に消えてしまいましたが、
ホコリ舞う砂利軌道なんてどこかで再現されると嬉しいのですが。

伊豆之国 さんのコメント...

これまで興味深く拝見させていただき、昨年末に一度投稿していた「花巻温泉」シリーズですが、その花巻温泉に、一昨日、一夜の宿を取ってきたところです。
ホテルの通路に、花巻温泉の昔の写真が数多く飾られており、開業間もないころの「軽便」電車の写真もあり、
「今、この電車が残っていたら…」と「妄想」もしたのでした。
今の花巻温泉は、同じグループによる3軒のホテルが渡り廊下でつながり、実質的に1軒の巨大ホテルのようになっていて、それぞれの棟に大浴場があり、温泉の「梯子」もしてきました。
…それにしても、この豪勢なホテルが、ネット予約で直前に取れ、しかも和室が一泊2食付で1万円を切った値段で泊まれるとは、「価格破壊もここまで進んだのか」と我ながら驚いたものでした。
花巻温泉界隈は、案の定、「軽便」が走っていたころの面影はほとんど見つけられませんでした。花巻駅のほうも、駅前は閑散としていて、新幹線が停まらなかった地方都市の悲哀が感じ取れたのでした。もっとも新幹線の「新花巻駅」のほうも、駅前には本当に何もなく、城壁のような駅の建物だけが浮き上がっていましたが…。
予断ですが、40何年ぶりに訪れた宮澤賢治記念館は「新花巻」のほうがずっと近かったこと、「二刀流」大谷選手の母校・花巻東高校は、この線の「花巻グランド」駅の近くだったことを、地図を見て知りました。

katsu さんのコメント...

伊豆乃国さん
一昨日に花巻温泉泊まりとは羨ましいです。
軌道線沿線の温泉郷にくらべ、鉄道線で行った花巻温泉は今でも高級感ある温泉地だと思っていましたが、なんか寂れてきた感じがしますね。起点となる花巻駅の方も活気がないとは新幹線開通の影響でしょうか。
今、鉄道線のあの新型電車がもし復活して新花巻から走ったら夢のようです。
そんな夢物語はあり得ませんね。