案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2011年4月17日日曜日

熊本電鉄 熊本郊外

1960年代後半は、まだまだ各地に個性ある魅力的な車両と鉄道情景が残されていた。
この頃 急速に進んだモータリゼーションにより、地方私鉄ではそれまでの車両を入替えるなどして必死の合理化が進められ、1970年代以降は車両も情景も大きく変化して行った時代であった。
1960年代の熊本電鉄のこんな沿線風景も、1986(S61)年には菊池~御代志が廃止されてしまった。

元小田急1100形のモハ302   泗水 - 高江  1967.3.6


モハ122
泗水から熊本市内の藤崎宮前に向かって暫く走り、合志川の鉄橋を渡ると高江に着く。

モハ302  高江
高江を更に進むとSカーブに出る。

高江 - 辻久保間のSカーブ

Sカーブを行くモハ103



菊池行きのモハ102  高江 - 辻久保
Sカーブが終わると国道に沿って線路が続く

2 件のコメント:

岡村順一郎 さんのコメント...

熊本電鉄の旧型釣かけ電車は昭和61年の御代志以北の部分廃止で一掃されました(車体更新車の元静岡鉄道500形だけは残った)ので、懐かしいし、昔の電車は味がありますね。その電車に引かれて、自社線内の荷物輸送に活躍していた小さな木造ボギー貨車や、電装解除された付随客車も今では懐かしい思い出です。時代は進み、アオガエルフィーバーもあって人気の熊本電鉄ですが、当時はファンの姿もめったっに見られず静かに時が流れていたという印象です。

katsu さんのコメント...

岡村さん
コメントありがとうございます。
私が訪問した頃は、その後廃線となった区間が印象的で、泗水の朝などは詩的な光景でした。
そして一面何もない平原の朝を行く旧型電車がよく似合っていました。
アオガエルは異質に感じましたが、その後熊本の土地によく馴染みましたね。