案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2019年6月23日日曜日

淡路島の写真

宮本常一さんの写真について。
民俗学者宮本常一さんは昭和30年から昭和41年にかけて日本各地を14,000枚ほど写真に記録し、それを今、宮本常一データベースで見ることができる(生涯では10万枚)。東京など都会には目もくれずほとんどが地方の風景で、あの時代の懐かしい空気感が蘇ってくる。特に民家や生活感溢れる写真に圧倒的な感動を覚えるのは民俗学者ならではといえる。その多くはオリンパスペン(初代発売は昭和34年)で撮影されている。

よい写真を撮ろうなどと身構えない。その時代の風景をありままに撮る。1情景1カットのみで何カットも撮らない。読める写真を撮る等々が宮本常一流の撮り方である。

宮本常一データべースを見ると、昭和35年に彼の写真では珍しく物見遊山的な淡路島 福良港~鳴門海峡の写真をオリンパスペンで撮っている。私も昭和40年に福良港~鳴門海峡他をオリンパスペンで撮ったのが以下の写真で、常本常 一さんの写真の5年後であった。

淡路交通福良駅。

淡路島の南端にある福良港。1965.8.2~3 
洲本で淡路交通の電車に乗ると終点福良に到着する。駅の正面が港で観光船が出入りしている。鉄友と別れて一人観光気分で鳴門の空気を味わいに。

福良港を出港し鳴門海峡へ向かう。

様々な船が浮かぶ福良湾。

渦巻く鳴門海峡に鳴門大橋はまだ出来ていない。

淡路交通の電車が出ている洲本。
街並みの向こう船着場から関西汽船や南海汽船の航路が神戸や深日と洲本を結んでいる。

洲本港の洲本⇔深日航路。 
何でリュックを背負って行かなかったのか今も不思議である。

洲本港船着場の右手に淡路交通の電車のりばがある。
港町の匂いが漂ってきそう。

島の電車の沿線各所に点在するタマネギ小屋。

島の電車に相応しい長田の駅。

印象的であった夕暮れ時の千山。

2019年6月22日土曜日

旧型気動車 菱枠形台車3題

旧型気動車(実物)の菱枠形台車を古い写真から3タイプ並べてみました。
台車それぞれで寸法は異なるのでしょう、統一は車輪径ぐらいか?

今やNゲージの世界ではこんな旧型台車は番外で私の知らない動力車用ばかり、
そんな中で唯一グリーンマックスに小型の旧形台車が数タイプあり、その中の一つ旧型気動車用No.5019が写真の旧型気動車菱枠形台車にほぼ相当?するようです。

これをNゲージの旧型気動車ではなくて、1/80のナローに使うと軸距と車輪径さえ軽便標準アーチバーに近似であれば満足できるでしょう。何よりNゲージの優れた動的メリットが得られます。
台車にグリーンマックスNo.5019を使った1/80ナロー。

もう一つは猫屋線の客貨車からアーチバー台車をはがして使う手もあり。
車輪はディスプレー用で、アサガオカプラーはIori工房製です。

これが常総筑波鉄道キハ311の動力側台車。 1962年
 キハ311  元国鉄40000 短い気動車。


これが鹿島参宮鉄道竜ヶ崎線のキハ40402の非動力側台車。
キハ40402 1962年


これが倉敷交通局キハ305の動力側台車。
キハ305 水島


tomiiさんからコメント欄に紹介があった豊橋鉄道の高師で撮影された菱枠形台車。
整備工場内の仮台車らしい。

2019年6月21日金曜日

お知らせ

昨日、コメント欄に書込みしましたが鉄道模型趣味(TMS)7月号が発売されました。
この7月号から私の「地方私鉄 失われた情景」シリーズがスタートし、
第1回目は山陽電軌 幡生駅です。
ささやかな2ページ記事ですが内容を練るのに結構時間を掛けています。
しばらく続きますので宜しくお願い致します。

今月号からいよいよ名取編集長色が表れてきました。

2019年6月13日木曜日

足摺岬への道2

足摺岬に到着。こういう絶景は今でも変わっていない事でしょう。



足摺岬の突端にあった看板と旅の相棒。そして背後の観光客。

前日、土佐清水に入る前に散々撮った名所がこの竜串であった。

2019年6月10日月曜日

足摺岬への道1

昭和43年5月の連休に足摺岬を訪問した。
土佐清水の漁港にあった旅館八千代に一泊し、翌朝から徒歩で足摺岬に向かったときに撮ったネガを50年後にスキャンして見ると、今も変わらぬ絶景名所のネガは役立たずだが、宮本常一的の日常風景は楽しい。

撮影日:1968.5.4

五月晴れ


足摺岬教会
googleで今の教会の位置を調べると。

棚田

足摺岬への道を歩く 

間もなく足摺岬に


2019年6月5日水曜日

京王線下高井戸の今昔

今の京王線下高井戸駅に立つと、600V時代の中型車がこのカーブを走っていた姿が思い出される。あれから56年が経つ。

下高井戸駅の現在 2019.6.4

デハ2400形2403を先頭に5両編成は全車パンタ付. 下高井戸 1963年4月
     
1962年12月の玉電下高井戸駅

玉電の背後にある京王線下高井戸駅にまだ跨線橋がなかった時代。



そして、この時代、隣の桜上水ではこんな風景が見られた。
600V中型車改造車が組込まれた2010系.1963年4月 桜上水

2600形

昇圧化前に改造済みの中型車.サハ2531(旧番号2111) 1963年4月 桜上水車庫

2019年6月3日月曜日

NHKBS3 鉄オタ選手権

先日のテレビ鉄オタ選手権は西武鉄道編で各路線の話題をさらっと放映しました。
多摩川線(昔の是政線)の砂利採取の話題では、提供した画像2点が使われました。
たった数秒の静止画放映でも、使用許可の条件で番組制作者とのメールやりとりは大変な回数でした。それが1時間ともなると西武鉄道との撮影許可や列車準備等では大変なやり取りがあったのではないでしょうか。

 提供画像その1

 提供画像その2



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