案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2018年10月5日金曜日

写真展 10月5日

この霞ヶ浦桃浦の写真は読み取る情報が少ないため写真展に展示するかしないか随分迷った1枚でした。ところがその心配とは逆に写真展ではよく話題になる1枚でした。

左の門から出てきたであろう女の子は一体何をしているのか、気動車が走る線路際にいて危なくないのか、門に向かって一目散に走り出さないのか、足を滑らして霞ヶ浦に落ちないのかなど。読み取る情報は少ないけど、いろいろ考え想像してしまう場面であるようだ。

今回の写真展で来場者の多くの方に共通している感想は
ゆるい時代。温かみがある風景。服装や建物、看板から時代を感じとれる。
なぜ人や車を入れて撮らなかったのか、なぜ地方私鉄を撮らなかったのかの反省。
周りの邪魔もの(人、車、電柱など)を排除して車両だけを撮ってしまった反省。などなど

表参道で軽便写真展を開催してから12年、あの時に比べ、写真に人を写し込んだ効果の感想が一層多くなってきたのは、この12年間の社会の進化がそう感じさせるのでしょう。

霞ヶ浦湖畔の桃浦 関東鉄道鉾田線 昭和41年夏

三重電気鉄道 日永駅 昭和40年夏

18:30 今日もこれにて終了。

4 件のコメント:

lucas_sato さんのコメント...

昨日は、お話できて光栄です。
お話にあった「小金井キャンパス」での写真展の
実現を期待しております。鉄研の現役・OBだけ
でなく、高校時代のお仲間とのコラボも考えて
いただけたら幸いです。

katsu さんのコメント...

lucas_sato さん
先日はご来場ありがとうございました。
母校小金井キャンパスにこのような方がいらしたのには驚き嬉しくなりました。
「小金井キャンパス」での写真展いいですね。

狂電関人 さんのコメント...

katsuさま

会場へ足を運びたいものの、
もろもろ諸般の事情で、伺えそうにありません。

桃浦のお写真、
電関人も凄く気になりました。
自身が81年最初に訪れた同地は、この時代からあまり
景色が変わっていませんでした。

katsu さんのコメント...

狂電関人さん
それは残念でした。
また機会があれば写真展を開催するかもしれません。
桃浦は2007年の鹿島鉄道(旧関東鉄道鉾田線)廃線の頃もよい雰囲気を残していました。
早いもので廃線から11年も過ぎているのですね。