ここに貼った1枚はFBに投稿したもので、トリミングをやり直して周辺まで取り込んだものです。邪魔だと思っていた鉄塔も入れてみると意外です。小さすぎると思っていた列車もそうではなかった。
横荘線の混合列車 横手 1966.03.04
遠くに見える横手機関区の煙、横荘線の車庫だけでなく、鉄塔、横手市内の電波塔など、ありのままに入れたトリミング。その結果、これまで↓と違って写真の余白が多くなり写真に拡がりがあり、写り込んだ情報量が増える。電柱などノイズも敢えて取り込むのが宮本常一流の撮り方であった。
これまでに使った写真で、無駄を排除し車両を手前に引き寄せたトリミング。
鉄塔が見えない送電線ケーブルが気になるし、1枚の写真の情報が少なくなってしまい、上と比べるとつまらない。
4 件のコメント:
またまた納得の記事であります!
車輌中心の写真より、いろいろのものを撮り込んだ写真のほうが、後世には絶対価値がありますよね。トリミングの比較が雄弁に物語っています。
Cedarさん
これまで私は下の写真に近いトリミングばかりでした。
今回の写真集に使う写真で、この左右両隅の必要性を思い知らされた次第です。
ネガ四隅の黒枠を残してスキャニングするのが原則だったのですね。
今更、遡って全てスキャンやり直す意欲はなしで、スタートする時が大事ですね。
写真集、無事に入手できました。
本当に、今回のコメントの通りだと改めて思います。
確かに、鉄道写真と言うと車輌にばかり目が行ってしまうのですが、それに付帯する周囲の景色や何気ない人の集まり、花は元より雑草までもが、そして時には砂埃とか、諸々全てがその時代や場所を雄弁に語る事になるのだなと、つくづく思いました。
esehokuさん
ご購入ありがとうごいました。
確かesehokuさんは北陸鉄道加南線の温泉めぐり路線がお好きなようで、
下巻の「加賀温泉郷行き電車」が楽しんで戴けたかと思います。
鉄道写真は上手い構図、上手い瞬間、車両の迫力、光と影など、コンクール受けの写真が注目されますが、それとは違う記録写真では、情報がたくさん写し込まれた読める写真が、後になって楽しめます。
醜い雑物はカットするとして、その時代のありのままを記録しておくことなんでしょう。
コメントを投稿