DB151に牽かれて大石田へ向かう列車. 尾花沢市外 1964.08.05
西部に出羽山脈が連なる尾花沢盆地を大石田と尾花沢を結ぶ。全線2.6Kmをゆったりと走り尾花沢に8分ほどで到着する。
空に浮かぶ白い雲、夏の日照り、セミの鳴き声、列車が発車すると構内は静まり返る。構内にいた車両は数両で撮影もあっという間に終わってしまい、列車で引き返そうとしたが本数なくバスで大石田に戻った。尾花沢には沢山のバスがいて大石田までバスが並走する小鉄道がその後6年もよくぞ存続できたものである。
この時代はどこへ行っても夏の炎天下での撮影がたいして苦にならなかったのは今の異常な夏と違ってまだ優しい日照りの時代だったのでしょう。ネガに写った陰影が柔らかなような気がする。
この時代はどこへ行っても夏の炎天下での撮影がたいして苦にならなかったのは今の異常な夏と違ってまだ優しい日照りの時代だったのでしょう。ネガに写った陰影が柔らかなような気がする。
立派な駅舎を駅前に出るとキャブオーバ式バスが待っている.
花笠音頭で有名な尾花沢の玄関口がこの尾花沢駅であった。駅前にはバスターミナルがありここから各方面にバス網が発達していた。今もバスの拠点はここにあるようで駅舎は地元スーパーになったようだ。もう東京では見られなくなったキャブオーバ式バスがたくさんいて、銀山温泉に向かうにはここでバスに乗り換える。8月のお盆シーズンであったが「花笠おどり」の開催はもう少し先のようであった。
楽しい夏休み真っ盛りの子供たち (駅の部分拡大)
尾花沢玄関口の賑わい。
給水タンクと給炭設備が残っていた一角.
蒸機は日車製Cタンク機が昭和34年まで在籍していた。
蒸機は日車製Cタンク機が昭和34年まで在籍していた。
日車製Cタンク機が元飯山鉄道1~3と同形機だったとなると、日本ニッケル3号機(元飯山)と兄弟であり、こんなCタンク機が尾花沢線の風景を走っていたことになる。
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