案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2014年9月21日日曜日

街人鉄写真 私鉄地上駅

このところ盛んに私鉄の街風景をアップしているCedarさんの今昔写真日記
私もよく撮っていたあの頃を思い出しました。
西武新宿線の上石神井駅、武蔵関駅もいずれ立体化で、街にとけ込んだ地上駅の風景も消えることでしょう。

ところで、鉄道写真家が 編成写真とは、形式写真とは、鉄道風景写真とは、イメージ写真とは こうして撮りなさい、なんてよくおせっかいな撮り方(構図や車両位置など)を言っています。形式写真ならいざ知らず、どれもがそんな型にハメられたら鉄道写真は皆同じでつまらなくなります。鉄道写真はジャンルも撮り方も自由自在であり、こうでなければいけない、そんなハメ型は外してしまえばもっと楽しくなると思うのですが。

商店街のすぐ向こうに見える電車とホーム。私鉄郊外電車らしさを残す風景。
西武新宿線 上石神井 '2008.05.12

上石神井

西武新宿線 武蔵関  2008年5月

そして既に消えた地上駅風景、これから消えゆく風景は限りなくある。

消えた地上駅 小田急下北沢 2008年9月

消えゆく地上駅 京王線明大前 2009年6月

消えゆく地上駅 京王線下高井戸  2009年6月

 路面電車の地上駅の良さはこれからも変わらないでしょう。 世田谷線下高井戸 2009年6月

7 件のコメント:

Cedar さんのコメント...

いいですネ~やはり電車は町と人に溶け込んでいる姿こそが生き生きとしています。
でも、かつてはホントに人やクルマを入れて撮った写真を罵倒・軽蔑する輩が多かったんですよね・・・
こういう写真を拝見すると勇気が出ますね、ありがとうございます。

今の車両には魅力も無いし、誰がなんと言おうとせっせと街人鉄写真に励むことと致します。

katsu さんのコメント...

Cedarさん
>かつてはホントに人やクルマを入れて撮った写真を罵倒・軽蔑する輩が多かったんですよね・・

昔はフィルムに金が掛ることから街風景に目を向けるなんてまるで余裕無かったのと、鉄道写真の価値感が全く違っていたので、そのような罵声・軽蔑になったのでしょう。

でも、消えゆく鉄道車両を記録に残すのに精一杯だったあんな時代に、鉄ファンの中には写真が巧い方がいて素晴らしい鉄道情景の記録を残した方が何人もいらっしゃいます。何十年を経た今、そういう鉄道写真を見ると私は衝撃を覚えます。
今の時代になって判ったことは、この差は鉄ファンの視点の違いに全てがあったと思います。

別にコンテスト向けに撮る訳でもないので、街人鉄写真はありのままに撮って記録に残せば楽しめると思います。
ただし、これを真剣にやると編成写真撮るより遥かに難しい事がいろいろとありますが。

katsu さんのコメント...

Cedarさん
鉄道写真のジャンル名「街人鉄写真」頂きました。

青蛙 さんのコメント...

「街人鉄写真」。いいネーミングですね。鉄道の写真だけでなく、個人の個性、ポリーシーをそのまま写真にすればよく、お仕着せがましく解説するのには閉口しますが、それもその人の生き方ですから。世界観が違いますのでそれはそれでいのではないかなぁ。「街人鉄写真」には大いに賛成です。

katsu さんのコメント...

青蛙さん
お久しぶりです。
鉄道を撮る視点はひと様々であり、世界観の違いがあっても、私もそれはそれで良しと思います。
楽しくなかったら見なければよい。ですね。
よけいなおせっかいは私の方だったかも知れません。

chitetsu さんのコメント...

人々の生活と絡めた電車風景、大好きです〜。
このような画像を見るとほっとしますね。
自分も機会を見つけては撮っていますが、納得出来るカットを得るのはなかなか難しいものですね。

katsu さんのコメント...

chitetsuさん
ありがとうございます。
車両だけでなく街や生活をとり入れるのは鉄道模型でも同じですね。
特にchitetsuさんはその道(鉄道情景模型)の第一人者、
素晴らしい1960年代の鉄道情景の作品には癒されます。

街や駅の鉄道情景を撮るのはプライバシー保護のマナーが最大の難関で、
さらに人やクルマの位置、電車の位置などシャッターチャンスがとても難しいですね。