案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2013年11月12日火曜日

小諸で見たC56123

国鉄能登線で見たC56123を小諸で見たのは6年前の1966(昭和41)年夏で、中込区所属のC56123号機であった。七尾区に永く所属し能登で活躍したC56123は一時期小海線中込区に所属していたのだろうか。
真夏の白い雲が浮かぶ信州の山並み望む小諸でC56は美しい姿で貨物入替え作業に励んでいた。

 機関車データベースより抜粋 C56123
1942-01-21志布志区→七尾区
1964-04-01七尾線管理所
1968-03-31現在 七尾区
1973-01-22和倉駅付近で踏切事故発生
1973-06-16廃車
1991-05現在 希望の丘公園にて保存
1997-04現在 解体 動輪のみ七尾鉄道発祥地に保存

小諸で見たC56123  1966.08.19

入替え作業に励むC56123   小諸 1966.08.19

小諸城址懐古園から浅間山方面を望む

2 件のコメント:

Namiki さんのコメント...

SL撮影時代の小生は、鉄研やら某交博メンバーたちやらを「あっ」と言わせる作品?作りに腐心しており、今となって見返すといったい何を写したかったのか真意不明の駄作ばかりです。どうしてkatsuさんの様な素直に時代を切り取る写真を撮らなかったのか、今回も素晴らしいお写真を拝見させていただきながら、安い発泡酒を飲みつつ過去を悔いているのであります。

katsu さんのコメント...

Namikiさん
今になって悔いているのは私も同じです。
地方私鉄も国鉄も何故もっともっと駅の日常風景を撮らなかったのか。
当時の国鉄蒸機ファンの撮影は沿線を歩いて大自然の中を走るのを撮るなどが主流で、駅などは車両写真を撮る程度で主たる撮影対象ではなかったと思われます。

ところが2006年に開催された鉄道写真展「昭和の鉄道写真100景」の作品(一般公募入選作)はその殆どが人々人が写った国鉄駅の風景でした。どんな路線でも駅には無限の題材があり、しかもその時代を反映して後世になって楽しめる事を思い知らされました。
駅は車両を撮るところの発想にこり固まっていた私が大間違い。
駅には車両のことより生活感溢れる風景が満載、これに気付いた時はもう手遅れで悔しい想いをしています。