案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2013年4月21日日曜日

沼尻鉄道 川桁駅のストラクチャー

軽便ファンには余りにも有名な川桁駅構内。川桁駅の線路配置図はよく知られていますので後日追加とします。模型にしたくなる鉱山鉄道ならではの線路配置と佇まいは軽便(地方鉄道)で他に類がないでしょう。

駅前のパチンコ店に貼られた「賀正」で正月ムード漂う川桁の昼下がり.1964.01.03
この構内で仕立てられる客車の編成が種々様々で発車のたびに楽しい光景であった.
駅本屋は屋根が黒、羽目板がうす緑、窓枠が木製地肌色であった.

機関庫・工場、給水タンク、燃料ドラム缶倉庫、転車台などが並ぶ一角.
機関庫建屋の裏には廃車体(2軸客車)があり工場の一部になっていた.

転車台の一角.普段は機関庫に休む単端を表に引き出してもらったところ.

小さな転車台で方向転換するDC121.昔はコッペルCタンクがこうして転換されたのでしょう.

車庫がある一角.車庫には客車が休み、事務所左手の奥へ急カーブで線路が延びている.
うなぎの寝床のような異常に長い2線の車庫.右手の線路が硫黄積換場へ向かう.

日本硫黄株式会社沼尻鉄道部、猪苗代タクシー川桁営業所の看板がある事務所.

そこに居るだけで絵になるワフ3、周囲の建屋と木立によく似合う.
確かこの車両だけ印象的なブルーに塗られていたような?

2 件のコメント:

chitetsu さんのコメント...

連続で涙もの画像アップ、楽しく拝見しました。
機関車を回すターンテーブル、奥の建物とカツカツのクリアランスに見えますね。
ちょっと前進しすぎたらカプラーが建物に食い込んじゃったりしないのかと余計な心配してしまいました。
駅前のパチンコ屋も良いですね。
模型にしたくなりました。

katsu さんのコメント...

chitetsuさん
あのターンテーブルがあるところはほんとうに狭い一角でした。
敷地はたっぷりあり車庫をもっと北側に寄せれば良いのにと思います。
どれをとっても余りにも模型的でこれを考えた先人に感心してしまいます。
地方鉄道の枠内で硫黄のトロッコ世界が組み込まれたところが堪らないですね。