案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2013年3月16日土曜日

今朝の渋谷駅地下化

今日の朝一に代官山へ駈けつけてみると、昨日までのレールが梁桁の上に乗っていたのには驚いた。代官山の地上にあった線路を地下線へと切り替える工事は、前日15日の終電後から16日始発まで深夜のたった4時間で行われた。

工事は総勢1200名態勢による一部ホームや架線・線路の撤去、桁打上・降下、地上線と地下線の接続、試運転などだそうで、高級住宅地の中でこれだけの付替え工事を4時間でやってしまうとは !
朝の現場は写真の通りで、深夜の作業の全てが終了し工事関係者は見かけず警備員がいるだけの静かな朝であった。


今朝の代官山の地上線と地下線の接続部分. 2013.03.16
桁打上区間の線路を上げ(梁桁の上に前日迄の線路が見える)、桁降下区間の線路を下げ、
その間にある前日迄の線路をクレーンで撤去し、地上線と地下線が接続された。

代官山駅の桁降下区間と線路撤去区間.徐々に下って地下線と接続.
バラスト軌道が昨日までの地上線の下に既に用意されていた区間なのでしょう.

 桁打上げ区間

前方に跳ね上がった桁打上げ区間を反対(渋谷)側から見る.
前日までの地上線光景

昨日までの華やかな日常光景から一変し、使命を終え静まり返った渋谷ターミナルの朝.
今回の地下化工事により、地上の東横線渋谷駅は24時49分の終電到着を最後に
ターミナルとしての使命を終え地下5階にある現在の副都心線ホームへと移行した.
無機質・画一的な地下駅と較べると、華やかな私鉄ターミナル駅の素晴らしさがよく分かる。

地下5階の横浜方面行き3・4番線の開通直後

4 件のコメント:

chitetsu さんのコメント...

おはようございます。
私もこの記事を拝見してビックリ。
そのうちと思っていましたが、早速見に行って来ました。
良くこれだけの事を四時間で出来るものですね。
練馬から乗り換え無しで現場着できるのもキツネにつままれたみたいです。

katsu さんのコメント...

chitetsuさん
おはようございます。
直通運転で池袋線も賑やかなようですね。
今週末は小田急下北沢駅の地下化切替えがありますね。
下北沢は散々撮ったつもりでもういいと思うのですが、
やはり最後は見ておかないと後悔しそうです。
思い出が詰まった駅で、下北沢光景が消滅するのは寂しい限りです。
小田急の名残りがある駅はこれで全てが消えることに。

Cedar さんのコメント...

関東私鉄最後のターミナルらしい駅が消えてしまいました。通勤に毎日東横線利用してますが、駅の案内や電車の行先表示も渋谷が後退してしまいました。
はしゃいでるのは会社とメディアで、乗客は乗り換えの不便さや渋谷で着席できないことが話題ですね。

katsu さんのコメント...

Cedarさん
毎日東横線利用でしたか。
この渋谷駅地下化は外から見ていても気の毒で、特に通勤客の毎日の乗換えはほんとうにお気の毒です。
私鉄ターミナルの素晴らしさは単なる私鉄ファンの憧れだけでは無く、その便利さ、時代や季節を写し出す華やかさ等、東横線の象徴的な文化だったと思います。
地下化された渋谷駅からはもう東横線らしさは失われ後世に悔いを残すことでしょうね。
東急は私鉄王国阪急梅田ターミナルを見て何かを考えなかったのでしょうか。