案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2021年12月22日水曜日

京福電鉄鞍馬線 厳寒の岩倉盆地

12月20日発売のTMS1月号 連載第31回は「厳寒の岩倉盆地」京福電気鉄道鞍馬線です。
叡山線・鞍馬線にまだ美しいポール電車が走っていた時代です。
撮影:1969.1.2




TMS新年号の京福電気鉄道鞍馬線。

2021年12月16日木曜日

地下化直前の京王線

ビネガーシンドロームで廃棄処分と思っていたネガか出てきました。
改めてスキャンしてみた本ブログで紹介済みの写真です。


昭和5年東京日日新聞付録。東京市外地図。

撮影:1963.3.31

新宿駅南口の甲州街道。
1963.4.1に京王新宿地下駅が開業した。


甲州街道の中央部を行く京王線。


甲州街道から離れて専用軌道へ入るところの踏切。

文化服装学院の円形校舎の前から玉川上水沿いを行く京王線。


参考:甲州街道上の軌道から地下線に切替え後で、文化服装円筒校舎前から初台・幡ヶ谷にかけて地下化工事中の時代。この時代の甲州街道の逆S字カーブがよく分かる。
ネット写真を消去しました。

2021年11月30日火曜日

大木 茂さんの写真展(2)

大木茂さんの写真展(最終日)へ再び行ってきました。
「ぶらりユーラシア」~列車を乗り継ぎ大陸横断、72歳ひとり旅~

紀行文と写真を綴った絵巻物はよくある写真家の異国の旅の写真展とは違って、私の先入観かもしれないがやはり蒸機写真集『汽罐車』を原点とした大木さんならではの親しみを感じる。きっと鉄道ファンなら誰もが同じと思われる。

文明が衝突して来た北緯40度線近辺のルートをシベリアの果てからポルトガルまで地球を半周するとそこにある様々な変化。膨大な記録から鉄道写真(私の定義です)だけを見ては失礼になりますが何枚か鉄道写真の事例を取り上げてみました。

私は社会がゆるいと人々に優しさが存在すると感じたが、本のあと書きによると大木さんは国によってなぜ「人々の心の優しさ」に差が生まれるのか、これは中々難しくて理解できなかったそうです。「人々の心の優しさ」は非常に大切な視点で注意深く観察し考えてみたとありました。
やはり、何気ない駅風景や車内風景を捉えた大木さんの写真には人々の心の優しさが感じとれる。例えばカメラ向けられても平気で気にしない人々の心の優しさや社会など。

これまで海外の鉄道には全く関心ない私だったがこういう鉄道写真には堪らない魅力を感じてしまいます。







2021年11月28日日曜日

大木 茂さんの写真展(1)

一昨日見てきました.
「ぶらりユーラシア」~列車を乗り継ぎ大陸横断、72歳ひとり旅~
オリンパスギャラリー東京(新宿) 

本日11月28日(日)が休館日であり残すところ明日29(月)のみとなった。
もう一度見に行きたい絶対お薦めの写真展。






2021年10月19日火曜日

頸城鉄道 大池駅

 10月20日発売のTMS11月号 連載第29回は「頸城鉄道 大池駅」です。

TMS11月号ではこの"失われた情景"を2.5次元化した青木さんのTMSレイウトコンペ入賞作品の紹介記事とコラボになりました。


連載記事 地方私鉄 失われた情景 第29回の「頸城鉄道 大池駅」

レイアウトコンペ2021の入賞作品「頸城鉄道 大池駅1970」の製作記事が4頁にわたり紹介されました。

"失われた情景"大池駅を2.5次元化した作品。奥行きは125mmしかない。


奥行き125mmの情景。
気動車の奥行は20mm、実感的に見える親子も実はペラペラの薄さ。

2021年10月16日土曜日

名取さんの写真展 Narrow Gauge World

写真展初日を見てきました。
写真展示が実にうまく配置され会場たレイアウトで、世界各国のインダストリアル・ナローの個性溢れる車両や美しい風景などいつまでも見ていたい写真ばかりでした。
写真はゲータボード断ち落しパネル仕上げですっきり美しく。


写真の内容と配置に配慮された編集長ならではの見事な展示です。
 

会場で販売されている読んで楽しい図録。


アコースティクギターのサウンドを聴きながら20分ほどのスライドーショー。

名取さんが拘るトロッコのレールと犬釘。
15kgレールが立派に見える。

2021年10月13日水曜日

名取紀之さんの写真展。

明日14日から名取紀之さんの写真展「Narrow Gauge World」が開催されます。

 期間: 10月14日~10月25日 火・水 定休日
 会場: リコーイメージングスクエア東京(新宿センタービル)

時刻表にない「ナローゲージ」鉄道の姿を世界各地に追い求めてきた集大成がカラー作品約50点に。

リコーイメージング㈱の写真展案内 ↓
http://www.ricoh-imaging.co.jp/.../2021/10/20211014.html...



2021年10月9日土曜日

日光駅前

快晴の先日、東武スペーシアに乗って日光に行ってきました。 
撮影は全てiPhone12です。

美しい青空と山並みを背後に東武日光駅(左奥)とJR日光駅前(手前)  2021.10.4


JR日光駅改札口


駅舎2階の向こうに見える古河機械金属の倉庫。
その先に東武日光線。


かって古河電工精銅所からやってきた貨物列車が積替え行っていた場所で、手前の空地には昔大きな建屋があった。その先の建屋がJR駅舎2階から見えた古河機械金属の倉庫。
右手は東武日光線。

国鉄日光駅構内の脇にあった古河鉱業(1989年に古河機械金属に社名変更)
 日光倉庫 1963.07.14 撮影:青蛙氏

JR日光駅の脇から延びていた小路を進むと東武日光駅に出た。写真は東武日光駅側からJR日光駅を見る。日光軌道線のループ線に間違いないでしょう。

国鉄日光駅前を発車しループ線を
東武日光駅前に向かっていた日光軌道線。撮影:田辺氏


元日光軌道線電車が展示されている東武日光駅前。


大通りを走っていたかっての軌道線を彷彿させてくれる。

日光金谷ホテルギャラリーの外に朝の陽がさす。
ここに日光軌道線のジオラマが展示されている。


日光金谷ホテルギャラリー。


TMS第30回レイアウトコンペ努力賞 Nゲージ日光軌道線。
TMS今年6月号(No.953号)に製作記事が紹介されています。



2021年9月5日日曜日

頸城鉄道 大池駅1970

 TMSレイアウトコンペ2021の入賞作品「頸城鉄道 大池駅1970」です。 TMS8月号でモノクロ写真と入賞作品の講評が紹介されました。

理論的にも磨きが掛かった独自の強化遠近法による立体表現。
紙面では判らないが、まさに吸い込まれるような奥行きが圧巻と講評にありました。


青木さんのTMSレイアウトコンペ2021入賞作品「頸城鉄道 大池駅1970」


先日アップした大池駅です。

2021年8月29日日曜日

江ノ電の今昔比較

私が58年前に撮った江ノ電の風景に対比させて今の風景を撮った地元の田中さんがいました。
昔の写真に合わせて撮影位置、電車の位置等、かなり拘っています。
江ノ電の現状カラー写真(掲載了解済)を昔の写真と対比してみました。



鎌倉行が江ノ島駅を出たところ。1963.4.28


上の写真の現状。 2021年8月 撮影:田中さん
写真を対比すると店舗建物、看板、架線などの様々な今昔比較ができます。鎌倉へ向かう電車の位置など昔の写真にうまく合わせたものです。



江ノ島-腰越 1963.4.28


上の写真の現状。 2021年8月  撮影:田中さん
左の親子と右の傘を差した通行人とクルマ、昔の写真に対して電車の位置と人の位置のシャッターチャンスにかなり拘ったようです。
よく見るとガラス屋さんはLIXIL(住宅設備機器業)代理店へ今も残る洒落た街路灯の柱と背後の架線柱、そして電線の増大など58年間の変化が読み取れます。

路面電車の撮影では人やクルマは決して邪魔者ではない、それらをうまく写し込むことにより写真が生き生きしてくるものです。

2021年8月4日水曜日

真夏の空

 今年4月からフルサイズカメラ24mmレンズで撮り始めた西武新宿線石神井川沿いのポイントも、今は猛暑ですっかり撮ることも無くなりました。

そこで散歩がてらに近所を撮っているアイホン12で雲の撮影ポイントを初めて撮ってみました。
アイホン12の広角は26mmと13mm (35mm判換算)で26mmで撮ったのがこの写真です。
ところがアイホン12はシャッターボタン長押しでは連写が撮れない??
アイホン11あたりから連写の撮り方を変えていたのですね。


東伏見-武蔵関 2021.8.3

2021年7月21日水曜日

漁港がすぐそば 滝駅

7月20日発売のTMS 8月号、失われた情景 第26回は「漁港がすぐそば 滝駅」です。
北陸鉄道の非電化路線「能登線」はまさに日本の夏でした。
能登半島を走っていた能登線の夏は海水浴客が賑やかで、
朝は殆どの気動車が出揃っていて様々な気動車+客車が海辺へ行き来していた。
何でこんな駅に降りたのかと思っていたのが羽咋から二つ目の滝駅。
ここから柴垣へ向って歩いて撮影ポイントに行くのが目的で下車したのであった。


昔の航空写真で小さな漁港と漁村そして滝駅の配置を知りジオラマ題材に纏めてみました。
ほとんど記憶は無いけどあの時の写真には様々な情報が記録されている。


滝駅の部分拡大写真。
スプリングポイントの向こうに拡がる滝駅。生い茂った草に埋もれてしまいそうなホームと線路。草むした構内で遊んでいる子供たち。未舗装で真っ白に乾いた道路を日傘を差して歩くご婦人。駅周辺には昭和30年代の民家が並ぶ。 1962.8.2


漁村を行く能登線の航空写真。1952年


滝駅の模型的路線図。


滝駅

2021年7月14日水曜日

Nゲージの地方私鉄

Nゲージを走らせたのは一体何年ぶりだろうか。
先日購入したトミーテックのノスタルジック鉄コレ(Nゲージ)を初めて動かしてみた。

東野風の機関車は自由形DBであるが中々楽しめそうです。
いずれW製のまともなDC機関車を用意し東野のムードを出してみたい。
また、Cタンクに牽かせて別府のムードも出してみたい。
とりあえず貨車の増備と線路の増設までとし深入りしないよう注意せねば。

私がNゲージをやってみる目的はNゲージ部品を活用した1/80 9mmナローにあるのです。



走行部品に交換し走行を試してみる。


箱から出したままの状態。


東野鉄道 黒羽 1966年12月


東野鉄道 DC201と202。黒羽機関区