案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2019年5月19日日曜日

浅間線 夏の松本市街

写真集「地方私鉄1960年代の回想」(上)の浅間線では取上げなかった写真をアップします。

クルマ社会の到来による客の減少が廃線の理由であったが、廃線一年前の夏の浅間温泉行き電車は乗客で賑わっていた。松本駅前から浅間温泉に行くには浅間線の電車しかなく、廃線になってから浅間温泉行のバスが運転開始されたそうだ。

撮影:1963.7.20
松本駅前の片隅を発車した電車。

朝とは趣を変えた日中の松本駅前。こんな風景は現在の松本駅前の風景と全く結びつかない。

松本駅前ではこんな光景もあった。

夏らしい駅前通りに古風な店が並ぶ。朝は道路にバスが次々やってきたが、日中の道路にはクルマはまだそれほど多くない時代。

駅前通りの先に夏の雲と山並みが見える。夏の強い陽ざしも今と違って優しかった。

どの電車も乗客で賑わっている。道路沿いの民家が味わい深い。

いかにも昭和らしい看板掲げた街並みに浅間温泉へ向かう木造電車がよく似合う。

松本駅前から六つ目の電停「学校前」と映画看板

2009年の松本駅前通り.ビルで大通りが暗い。

4 件のコメント:

モハメイドペーパー さんのコメント...

 この電車は夜に一度だけ見ました。なんとも表現しがたい塗色で、どう調合すればあの色が出せるのだろうと思います。

katsu さんのコメント...

モハメイドペーパーさん
その通りですね。
なんとも表現しがたい 渋いというか、退色したというか、複雑な色で、
ヒギンスさんのカラー写真(色の正確さは不明)見ても言葉では表現できないカラーのようでした。
浅間電車に似せた観光バスがこのツートンカラーに塗られたけど一体どうやって調合したのでしょうか。
浅間線の昭和30年代のツートンカラーの再現は格別に難しいと思います。

Cedar さんのコメント...

電車そのものより、街並に目がいきますね。バキュームカーとのツーショット最高!と思うのは自分だけでしょうね。

katsu さんのコメント...

Cedarさん
これをアップしようかどうかで迷いました。
正にあの時代の象徴だったと思います。
身近な東京でも走っていましたが、
そんなことはすべて忘れ去られてしまいますね。