1964年大晦日に撮った1枚の写真。
金沢郊外を走る北陸鉄道金石線に写っていたレトロなスタイルのクルマ。
終戦直後の東京赤坂あたりでは駐留軍が乗っていたダッジが多かったそうです。
そんな終戦直後のクライスラーのダッジが金沢で生きていたのか?
1964年大晦日に撮った1枚の写真。 北陸鉄道金石線 1964.12.31
だいぶ前のことになりますが、この写真を見てt7marimoさんが調べてくれました。
彼の調査によればこのクルマはダッジ1953年型に間違いないようです。
1953年型 Dodge Coronet 4-Door Sedan
このダッジ1953年型が生産された頃は日本の自動車産業が本格化する10年ほど前。この頃日本で走っていた高級車はこんなスタイルの外車が多かったようです。
金沢でダッジを撮った1964(昭39)年ともなれば国産マイカー時代の幕開けで、それまで走っていたこんな外車は姿を消し、せいぜい地方で見掛ける程度になっていたのでしょう。
東京の1962(昭和37)年秋. 杉並線 青梅街道淀橋警察署前.
外車のスタイルを踏襲したような国産車タクシー
東京の1963(昭和38)年秋. 杉並線 青梅街道
国産車にも勢いが出始めた頃
金沢の1964(昭和39)年大晦日. 兼六園下-橋場
繁華街を除けば車の姿は極めて少なかった.
背後に写ったアメ車には何とタイヤが着いていない
金沢の1964(昭和39)年大晦日. 繁華街に大衆車の賑わい
この頃の日本はこれからの豊かさへ最も希望溢れる時代であった.