案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2011年11月7日月曜日

安比奈のコッペル 2

600mmゲージの砂利採取トロッコ線のコッペル蒸機は昭和26年頃まで走っていたそうで、
その砂利を運び出す西武の安比奈線は、訪問した1965(昭40)年頃には運行を止めていたようである。
コッペルのことしか頭になく、廃線した訳ではない安比奈線についてはその存在すら全く記憶が無かった。

コッペルE形の向こうに砂利の積込み場らしき設備が見える. 1965年2月

入間川の川岸にはトロッコ線のレールと運搬車の残骸が.
トロッコ線残骸の背後には西武安比奈線の架線とトム貨車が見える.
この特殊運搬車はコッペルと伴に鉄道連隊からやってきたのだろう。


西武E61(元国鉄ED11)  上石神井 1963.5.19
この西武E61に似た西武ED143がトムを牽いて安比奈線を走っていたそうだ.


錆が進行してきた3年後の姿   1968.7.14


1号機(E18)と3号機(E103)がユネスコ村に展示されていた頃 1972年4月


 参考文献  「くろがねの馬の物語」 佐々木桔梗:著 プレス・アイゼンバーン

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