案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2022年7月6日水曜日

雄勝線 西馬音内電車区

 今、スキャンをやり直してみるとやはり10年前頃のスキャンとは格段に違う。
雄勝線の電車や古典客車の美しさを引き出そうと何点かアップしてみました。
スキャンした原画を長辺2048pixにリサイズして例のフルサイズで見れるようにしてあります。
尚、私の写真集で使用した大きい画像は全てプロのスキャニングであり私のスキャニングは関係ありません。

羽後交通雄勝線 西馬音内 1964.8.6


古典車の宝庫 西馬音内電車区にビックリ仰天。


古典客車を牽いて動き出したデハ3


デハ3+ワ8+ハフ11+ハフ13+デハ1


古典ボギー客車ホハフ2を牽いて試運転に出発する元都電の車体を使ったデハ5。

古典2軸客車ハフ11


2軸客車ハフ13


検査上がりの美しいホハフ2


試運転から戻ってきたデハ5+ホハフ2


この日活躍していたホハニ2

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

大きな写真をアップして下さり,ありがとうございます。
前々回の西御坊駅の写真を拝見して,
当時は,家屋も橋も電柱も,ほとんどのものが木で作られていたことに,
あらためて感動していました。
今回の西馬音内の写真で,
さらに,客車も貨車も電車まで木造だったことを思い出しました。
それにしても,手入れの行き届いた木造客車は美しいこと。
すばらしい写真,ありがとうございました。
H. O

鹿部電鉄 さんのコメント...

 車両も建物の佇まいも最後まで百年近い昔に建設されたままの趣を保っていましたね。それを利用する人や働く人が愛着をもって守ってきたからだと思います。当時の車齢や構造から考えても信じられない、検査上がりのホハフ2の美しさがそれを物語っています。そして私の15インチゲージ大沼電鉄デ1とほぼ同時期に製造されたデハ3は、今も専用建屋の中で大切に保存されています。
 半世紀前の夏の昼下がり、Katsuさんの写真と同じ季節ですが、西馬音内で客を降ろした電車の運転手は、左手でコントローラー右手でポールの紐を操りながら貨車の入れ替えを始めました。連結手役の車掌と阿吽の呼吸で手際よく作業をこなす姿は今でも忘れられません。

katsu さんのコメント...

H.O さん
ボギーの電車を除きほんとうに木造車ばかりですね。
そして今では見られない当時の木造建造物が魅力的です。
とくに西馬音内の駅舎はどこを撮っても絵になる素晴らしい建物でした。
それに気づいたのが40~50年後で、汚いと切り捨ててしまったものが
数十年後に輝いて見えるのは失われたものへの郷愁でしょうか。

katsu さんのコメント...

鹿部電鉄さん
西馬音内で客を下ろした後に電車が入替作業のところを写真2点アップしました。
ポールの紐を持っての運転が面白いですね。
貨物ホームには貨車が何両も停車していてけっこう貨物輸送が行われていた時代。
電車が貨車と客車の混合列車を牽くところに味わい深いものがありました。
2軸電車デハ3は鹿部電鉄さんの大沼電鉄デ1とそっくりですね。