案内文章

高度成長期に突入した1960年代は、地方私鉄の廃線が次々と続いた10年間であった
「終焉の地方私鉄」を全国に追い求め、
空腹と闘った旅で撮り溜めたネガ。
そんなネガを掘り起し、地方私鉄の1960年代
回想してみました。

2015年6月24日水曜日

北陸本線の電気式ディーゼル機関車 海坊主

昭和30年代後半の私鉄めぐりの旅では、さんざん利用した国鉄車両を私は殆ど撮らなかった。
蒸機から交代したDF50などは嫌われ者で特に撮らなかった。しかし今になってみると一時代の箱型電気式ディーゼル機関車はDF50でさえ魅力を感じてしまう。
ところで6両製造されたDD50はこの頃北陸本線で見ることができた。これはDF50よりずっと魅力的で、特にこの海坊主は昔の鉄道誌でも強く印象に残っている。今回も故田辺多知夫さん撮影の写真をアップしてみます。

撮影:田辺多知夫氏

DD50・3  1次型の海坊主  金沢  1963.07.12
DD50はこの海坊主の外観が強く印象に残る.
この数か月前1963年4月に金沢~福井間が交流電化された. 

DD50・6  2次型   金沢  1963.07.12
2次型では外観イメージの向上が図られ海坊主独特の重厚感はなくなった.

DD50・3 海坊主  倶利伽羅   1963.07.12


DF50 541 富山  1963.07.12
この翌年1964年8月に富山~金沢間が交流電化された.

DF50 510  石動   1963.07.12